マフラーを巻いたベア

ただでさえ、悪い意味での少女趣味のきわみみたいなイメージがつきまとう
テディベアなのに、そこにさらに、安物のレースなんかが、
これでもかというほどにあしらわれたドレスベアは、
スーパーで安売りされている、
食べると気持ち悪くなるような粗悪なクリームいっぱいのケーキのよう。


一般的な意味で言われる「少女趣味」は、

私にとっての少女ではなく、

大体のものは好きではなく、

心の中で、自分は何様なのだといわずにはいられないのはわかっていても、


あ~~!もう、みんな、ちっともわかっていない!!!!と思う。


古いベアといえども、様々で、
元々はものすごく高価なベアで、いい素材のものと、
粗悪に作られた、材質のよくないベアとを比較して、
違いはあきらかなのに、あっちのベアは高い!という。値段だけ見て。


粗悪で材質のよくないベアでもいとしいことがあれば、
私は高値でも買うけれども、
お店についている値段だけをみて4000円のベアは安いけど、
12000円のベアは高いという。

12000円のベアのほうが、素材の良さと、作りを考えたたら
本当はとてもとてもお値打ちなのに!
ということは、とてもよくある話なのだけれど、
まあ、どうだっていい、そんなことは。


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最初から話がそれてしまったけれども、

ファンシーなきらきらラブリーなベアは好きではない。

私が好きな子は、大体がお店の奥で、

たいした値段でもないけれど、安いといわれるものでもなくて、
長い間、売れなくて、だんだんとお店の奥に追いやられてしまうようなコだ。

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奥に奥にといっても、
もらってもらえないことにすねることも、卑屈になることもなく、
ましてや不満をいうこともせず、
別に、いいんだ、どうだって、という風情で静かに黙って、
そしらぬかおで、すましている。

本当は寂しいかもしれないけど、

そんなそぶりはみせない。


そんな佇まいのベアを、とある日、ハンガリーのがらくたみたいなベアショップで見つけた。


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長い間、あまりに売れないからウインドーに出されていたのかしら?

とでも思わずにはいられないような、

値段がついているベアで、こんなにも色が褪せてしまったベアを初めてみた。

こんなになってまでも、値段をつけて売るつもりでいるお店に、ちょっとびっくりしたほど。

まあ、そのお店は、本当にすごい佇まいだったから、
その中にあれば、とても自然だったけれど。


でも、このコは、寂しそうではなかった。


だって、ぼくには、このあたたかなマフラーがあるもの。


すっかり色褪せてしまった。


遠くはるか昔に、僕を作ってくれたひとのことも。


僕を抱きしめてくれた、あのコのことも。


長い間、このお店にいて、たくさんの時間が過ぎて、

それでも、僕は捨てられることもなく、いまもまだここにいる。



もうすぐ、冬が来るけれど、

たしかなことが、ただひとつあって、

このあたたかなマフラーがあるのだもの・・・・





そんな声が聞こえてくるような気がして、

絶対に、ほかのだれもほしくないと思ったけれど、

(つまり、仕入れても売れないと思ったけれど)


ハンガリーから連れて帰ってきたベア。


の、お話でした。


と、すっかり話はそれたのですが。


デコラティブなドレスベアは、吐き気がするほど嫌いなのに、


マフラーを巻いたベア・・・というのは、


心のおくが、きゅんとなるような切なさを感じます。


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ノエルといえば、クリスマスツリーの下にベア!


とか、


プレゼントにベア!とかが、なんだか憧れ!



でも、私の趣味は、誰かに理解できるたちのものではないので、


夢がないようだけれど、幼い頃から、プレゼントは自分が指定したものしかほしくありません。



自分のノエルのプレゼントくらい、自分で買いますわよ!


それが一番の幸せです☆



先日、秋から気にかけてくださっていたかたのところへと、

ノエルの思い出に、まんなかのマフラーのベアは、貰われていきました。



あの子のところで、温かい時間をすごしていますように。


そして、いちばん、小さなマフラーを巻いたベアにも、
気にかけてくださる方がいました。

いまから、詳細の画像をご紹介です。


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おうちが決まりました。


3人とも、もうそれぞれ新しいおうちで暮らしています。


いつか、見てくださっている方にも、

もっと素敵な特別なご縁がありますように♪
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by otomeya | 2011-12-14 14:00 | ベアとわたし。


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