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ヨウジさんの最後の彼女

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男の趣味、一緒に死んでくれる“最後の彼女”


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山本耀司 デザイナー 慶應義塾大学法学部、文化服装学院卒業。1972年、ワイズを設立。81年に発表したパリコレクションで、当時タブーとされていた“黒“を前面に押し出したショウを発表し、“黒の衝撃”と称されて一大旋風を巻き起こす。2011春、自叙伝『My Dear Bomb』発表。フランス共和国「芸術文化勲章コマンドゥール」を受勲。
「趣味とか道楽、何かないと男はダメだね」。という耀司さんの言葉を、幸宏さんも耀司さんも地でいっている。



一方の耀司さんは、15年程空手をやっていて、黒帯所持者だ。「今はもうやっていないんだけど、以前はひとりでストレッチ30分、移動基本20分、で、また最後にストレッチというのをやってた。最近は仕事で疲れすぎてて、朝起きてこれをやろうなんて思わない(笑)」。道着を着ると、気持ちが整って「よし、今日は死んでもいい」と思うのだそうだ。空手の組み手においては、寸止めにしても双方が前に突いてくるので、本当に拳が入ってしまうことも少なくない。いつ何時打ち所が悪くて死ぬかも分からない空手に臨むとき、耀司さんは、道着を着て覚悟を決める。



現在、空手から離れた耀司さんがぞっこんなのが、ふたりのポートレイトで耀司さんが抱いている秋田犬だ。白とグレイが混じった、珍しい毛色のこの子を、耀司さんは「俺と一緒に死んでくれる“最後の彼女”」と呼ぶ。

「耀司さん、昔から犬好きですよね。僕も2013年以降、飼いますから。一緒に遊ばせよう」。同じく犬好きの幸宏さんは、ちょっと羨ましそうに見ながらこう言った。「中型犬だから寿命は15〜16年ですか?」「そうだね。15年生きてくれればいいな、と思って」「ちょうどいいところですかね。僕は耀司さんほど長生きしないだろうから、13年あたりに飼い始めてちょうどいいかなぁ、と。『看取ってあげよう』みたいな感じです」「この子が散歩に出られるようになったら、空手をやっていたころの朝のトレーニングに代わって、毎朝の散歩が日課になり、日々の運動になっていくんだよ」と耀司さんは目を細めてうれしそうに話してくれた
by otomeya | 2013-02-23 12:26


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