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「ふたつのじかん」

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【山吉由利子】個展
「Entre le passè et le présent ふたつの時間」
終わりました。

色んな意味で理想的な展示で、嬉しいことがたくさんありました。
本当にありがとうございました。

山吉先生の個展が大阪で開催されるのは初めて。

今回の展示では、過去の代表作品も出品していただくということもあり、
「過去」と「未来」 という意味で二つの時間、というタイトルになりました。
(ふたつあるそれぞれの会場での時間、という意味もありました)


山吉先生が展示空間も作ってくださいました。
普段の乙女屋什器を使っているのに、どうして、こんなにも、
なにもかもが、違うのだろう、

衝撃的な空間でした、私にとって。


暖かくて、穏やかで、とても静か。
奥底にしみこんでくるものがある。
深く、深く。
あざとさがいっさいなくて、余計な力が入っていない。
過剰さは一切なくて、不足しているものも、ない。
計算された完璧さではなくて、不完全さがむしろ美しい。
惹かれる。
愛しい。
どこまでも。

圧倒的な世界観の空間でした。
心地良い緊張感がありました。

人から聞いた話ですが、京都の昔人形青山さんは、
「山吉由利子の世界は、創作人形のあるひとつの到達点だ」と発言されたそうです。(→注1)

まさに、その通りだと思いました。


お人形たちは、ここにいるのに、
ここではない場所にいるように、私には感じる。

だから、惹かれる。
そして、ここではない場所へ導いてくれる。
そう、本来の私自身が眠る場所、本当の場所に。



いろんな環境の変化で、知らず知らずのうちに変化していた私の中の人形への想いが、
山吉先生のお人形たちと先生が作ってくださった空間によって、
一番最初に、お人形の世界に触れたころの感覚に戻りました。


思い出しました。

そして、戻ってこれました。


山吉先生、本当にありがとうございました。


ご来店くださったみなさま、
遠くから応援してくださった皆様、
ありがとうございました。





注1:昔人形青山さんの発言について。
個人の会話の中での話です。
しかも私との会話ではなくあとで聞いたものなので、微妙なニュアンスが違うかもしれません。
ご理解ください。



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by otomeya | 2016-12-28 12:13 | お人形考


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