見えてきたもの

e0037611_13565794.jpg
(【大西けい】作品/撮影:otomeya )



「寒い部屋に二人でいるような
大正時代のセピアのような

そんなもの悲しくもあたたかい想い出に
さよならを告げて
そんな世界をゆめにしたい」

(奈良美智著「深い深い水たまり」より引用)



私が、乙女屋のことを思い始めたのは少なくとも約17年前です。

立ち上げの当初、私が思い描いていたのは、上記の文章の中にある、
もの悲しくも温かい想い出を、小さな空間でいいから、現実のものにしたかったのだ。

そうしたら、いつでも、
自分が守られていたころへ、戻れるような気がしていたのかもしれない。


ここ数か月で、感じ方がが大きく変化し続けている。

いつも、戻りたい、還りたい、思い出したい、という気持ちが強かったんだな、と自己分析する。

だって、ついこの間の8月には、大事なことを思い出したいと強く強く願っていたのだから。


夏が終わって何冊も本を読んだ。
その中のどこかに書いてあった次の文章に、自分が心の中でぼんやりと思っていたことを指摘された感じがした。


「少女時期に居続けるのではなくて、ちゃんと終わらせることで獲得しなければ、自分のものにならない」


ごちゃごちゃごちゃごちゃ、このブログに十年以上いろいろ書いてきたけれど、
いまになって、やっと終わらせて、そして獲得して、ちゃんと乙女屋を作っていきたいと思う。


それが、もうすぐ10周年で見えたことのひとつ。



今まで、本当にありがとう。




[PR]
by otomeya | 2017-10-23 14:21 | 日々の戯れ


<< 「WABARAの日」~お客様~ 「花を持って歩く」 >>