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失われし 場所

追憶の 時間

探している 真実

架空の庭



「蝶 ・ 骨 ・ 虹」


という音楽を聴いています。


今は宮元亜門氏と舞台をともにしているチェロ奏者 坂本弘道さんのCD.
販売されているものではないので、
とてもとても宝物。


好きなモチーフというものがあります。

誰にもあります。

リボン。薔薇。天使。十字架。レース。

蝶・骸骨・古いシルバーの、ひとつだけはぐれてしまった刻印の美しいスプーン

破れたランプシェード・くたびれたベア・もうだれも思い出せない肖像写真。


同じモチーフを好きでも、
そのモチーフの中のどんなものがすきなのか、
嗜好もまったく違ってくるし、
だからこそ、私自身でいられるのだと、思う。

何が真実で何をしたくて、何のためにやっているのか、
これしかできないと思ってはいても、
日々、うまくいかないことのほうが多いから、
くじけていることのほうが断然に多くて、
幸せそう、とよく言われるけれど、
幸せなのは、普段があまりにもなにもできない自分に落ち込んでいるためで、
あなたにこのお店素敵ですね、といってもらうヒトコトだけで
それがたとえ、私への思いやりからくる少し過剰な褒め言葉だったとしても、
それで頑張らせてもらうことができると思うと、
感謝せずにはいられない。
それだけのこと。

分からない人にはわからない。
謝っても、泣いても、怒ってみても何も伝わらない。
伝わる人には言わなくても伝わる。


昨日はお姉さまに会いにいっていて。
とてもとても素敵な方なのに、ちょっと大変な事情になっていて、
助けてあげたかったけれど、
私には何もできなかった。
お姉さまが支えてきたもの、
抱えているもの、守ってきたもの。
私の20倍の重み。
私になんか、助けてあげられるわけのないとてもとても重いもの。


「とてもとても重い靴をはくんだ。

歩いているのが、ボクにもよくわかるように」

と友部正人は歌っていた。



私もその思いで店を始めた。

ふわふわのものも好きだけれど、
重い重いものも好き。
古くて時間がとまっているものが、愛しい。


お姉さまの重みが切なすぎて、
大好きだったお友達のHPを探して
彼女の古い日記を読んでいた。

彼女は私と同じ種類のヒトだけど、
ふわふわした天使のような方で、
私もそれが少女だと思っていたよ。
でも、今は、重い靴を履くことを決意した。


「蝶 ・ 骨 ・ 虹」

を聞いていると、私の中のとても素敵なモチーフたちが、

きらきらとひらひらと私の精神世界の中で舞うような感覚をいつも味わいます。。


リボンはリボンでも、この形じゃないとイヤ!

アンティークレースはレースでも、この風情がないとダメ!

大きく見れば同じようにロマンチックでかわいいもの、なのだろうけれど、
そういうものを好きだからわかりあえるとか、同志であるとかそういうものではない。

だけど、とても少ない確立からではあるけれど、
そういものを通じて、出会えることも、ある。
「重いもの」を持ち続けながらも、決して逃げないで、
だからこそ、生きている!というかのように、真摯にけなげに頑張っている人に。

私自身がそうなりたくて、憧れの人を探すように、
美しいモノ、素敵なモノを探しているのかもしれない。
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by otomeya | 2009-03-25 10:48 | 失われし場所


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