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月の夜に・・・・

欠けていくお月さまがぼんやりと初夏の夜に、
ある少女のためだけに 乙女屋を営業しました。

誰も通らない路地裏で、
時を超えてきたヴィクトリアンガラスの小さな灯りをともして、
夜のティータイム。

「愛しいものは 悲しい」

昨年、影山多栄子さんが、乙女屋での個展の時に書いてくれたコンセプト。


どうしてかなしいの?


愛しくて愛しくて、涙が出るくらい、愛しくて、
どうしていいかわからないから。

大好きで大好きで大好きだけど、
私はあなたになれないから。

私はあなたになれないから、
だから大好きなのだけれど
あなたは私のものにならないし。
私もあなたのものになれないから。

それはなぜ?

咀嚼して、ひとつになれたらいいななんて思ったりするけど、
本当はそんなこと、できないから。

永遠にわかりあえない。
永遠なんてない。
いつか必ず別れはくるから。
でも、別れが来ても残るよね。

「あったものがなくなったら、そこに空白ができます。
その空白は、ないのではなくて、”空白がある”のです」

って、誰かが書いていた。

その、空白のある のような気持ちを、感じるような気持ちを、
乙女屋で伝えたいことなのかもしれない。


なぜ、そんなこと伝えたいの?


・・・・・大好きで大好きで、どうしようもないくらい大好きだから。


だからです。


夜の乙女屋に、明かりが灯っていたら、
迷える少女のための、秘密の時間。

カーテンから映る影の少女の幸せを願って、
黙って通り過ぎてください。 それが、約束事。


窓辺には、約束の花、アナベルが一輪。



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by otomeya | 2014-06-17 12:08 | 日々の戯れ