祈りの先に

昨日は、お店番を任せて、私はすこしばかり事務仕事や展示会へ出掛けたりしました。

自分以外の人に店番を任すことが、今年は数回ありました。

そんな日が来ることは、自分も思ってみませんでした。


それくらい信頼ができる方に出会えたことは、自分でも驚きです。
そしてその方も、お手伝いしたいと思ってくれたことに感謝しなくちゃいけないな、とお任せするたびに思います。



用事を終えて、夕暮れ過ぎたころに店に向かうと、お店を任せているのだから当たり前ですが、シャッターは開かれていて、温かな光が灯っています。

窓が大きいので中は見えますが、何が置いてあるかは遠くからはわからず、人影も見えません。

自分の店ながら、店に見えない不思議な空間です。

もし、自分の店じゃなかったら、どう感じるだろう?

個人宅でもなさそう、でもなんだろう?と気にかけても看板はないので、店でもないのかも、なんて考えるのかしら?

その場所が、どんな場所であったなら、誰かの心にも灯りを灯せるだろうか?

それを探していくのが、店主としてこの先、考えていかなければならないことだ。

そんなことを考えながらあるいて、扉の前に着く。
いつもは自分が鍵であける扉が、最初から開いている。
当たり前のことなのに、それもなんだか新鮮な感じがしました。

扉を開けて、任せていた方の笑顔を見てほっとする。
ああよかった、異常はなかったみたい。
なんだかちょっととても不思議な小旅行のような一日でした。

たまにはこんな日があってもいいはず。
出来ればもう少し、こういう日を増やしてもいいのかも、と思う。
店にばかりいては、気が付かないこともあるのだなぁ。



今日一日は、そんなことを考えながら、祈りの空間で、祈りの先について、想いを馳せようかと思っています。










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# by otomeya | 2017-12-12 11:27 | 日々の戯れ

「Pray」

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乙女屋の12月の展示 「Pray」 開催中です。

今展示では、不要なものをできるかぎり排しました。

こんなにも何もない空間は、私自身も約10年ぶり。
10年というのは、この空間を私が借りたその日のこと。

もし、あの頃の私のままなら、沢山の言葉を添えたいと思っただろう。
たくさんの装飾品で飾って、もっと雰囲気を盛り立てたいと思った、かもしれない。


ブログで画像を紹介して、情報発信をして、沢山の人に見に来てもらうべきだと思っただろうか。


今も、それが不要だとは思わない。


でも、それ以上に大切なもあると感じた。



作品を静かに見てもらうために、必要な準備がどれだけ神経と感性を使い、時間がかかることか。

とても地味なことばかり、金銭的に目に見えない徒労ばかり。

当たり前のことだけど、そのことで整う空気があることを、作品と空間が教えてくれた。


何かを置くことで、どれだけのことがごまかされているのか。


誤魔化しではなく、真実であるには、何をする必要があるのか。

大切に向き合っていきたい。

そんな日々。

今回は、今できる最善が出せたと思っています。

そして、最善の先の希望も、動き出しました。


「祈り」の空間は、17日まで。

無休です。







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# by otomeya | 2017-12-10 22:44 | 山本じん

つぶやき。

以前は、日々のつぶやきを記すのがブログでした。

今は、もっと手軽なツールができました。
SNSと呼ばれるものはいろいろありますが、私はツイッターが一番お気に入り。

ツイッターで日々のつぶやきをするので、こちらに書く機会が減ってしまいました。

今回の展示で感じた事、自分でも覚えておきたいなと思って、こちらに保存します。

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ツイッターアカウント (https://twitter.com/sakuranousagiya )

ツイッターは、アカウントを持っていなくても見ることができます。

どうでもいいことも、つぶやいたりをつぶやくこともありますが、
もしよろしければ、見守ってくださいね。







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# by otomeya | 2017-12-10 22:25 | 日々の戯れ

「Pray」

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12月7日からのイベントの準備、進めています。
(イベント詳細→http://otomeyablog.blog.fc2.com/blog-entry-1140.html


このテーマを決めたのは、お客様とのやりとりからでした。

山本じんさんの銀筆作品のために空間を作りたい、
だけれど、イメージが浮かばない・・・
そう思っていた時に、その方がおっしゃったのが、

「作品自体が、空気があるものだから、余計なものはいらない。
むしろ、この空間に、この作品だけがあればいい!」

のひとことでした。


ああ、そうか。
そうかもしれない。

うん、そうだ。

「祈りだけがある空間」を作ってみたい。


そして、この展示は、動き出しました。


たくさんの商品たちで華やぐべきシーズンに、
乙女屋は、祈りだけを残した、何もない店になります。


「祈りしかない。
だけど、祈りだけはある」



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もう二度とできない展示です。


ご高覧いただけましたら幸いです。







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# by otomeya | 2017-12-04 23:55 | 乙女屋イベント

準備中。

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毎日、めくるめく変化の中にいます。

少しずつ整理して、前に進んでいく準備をしています。

会いたい人、お礼を言いたい人、行きたい場所、数えるときりがありません。


10周年の記念になるようなグッズを作りたいなとか思っていたけれど、
結局どれも実現できませんでした。

でも、グッズがあるよりも、本当に尊いものだけで空間を作ることができました。

そのことを、今は誇りに思います。

これからの乙女屋は、どうなっていくでしょうか?

おそるおそる、でも、少しずつでも、確かなほうへと、向いています。


12月は企画展を開催します。

慣れないことにも挑戦しながら、準備をしています。

ぜひ、いらしてくださいね。




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# by otomeya | 2017-11-28 23:12 | 日々の戯れ

最終日の夜

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乙女屋10th anniversaryは、本当に本当に奇跡みたいでした。
搬入の日、私は生まれて初めて、一人じゃなかった。

搬入は今まで、大体一人でいつも終電まで準備をしていた。

乙女屋を、私は一人で守るものだと思っていたから、家具を選ぶ時の基準は、
私が一人で動かすことができるもの、というのが絶対条件だった。
誰かに頼ることなく、自分一人で守れなければ、
誰かが私を見捨てたら、乙女屋がなくなってしまう。

そんなことは許されない。

乙女屋は、小さいけれど、たったひとつ、永遠を夢見るための場所だった。

失うものはなにもない。
大丈夫。
枯れてしまっても、私は愛している。
誰もわかってくれなくても、私だけは、あなたが大切よ。

そんな場所でありたかったから。


今回、搬入の日から、私は一人じゃなくて、
届く作品という作品は、すべて乙女屋の為に特別に送ってくれたオーラを放っていた。

来てくださったお客様も、本当に素敵な人ばかりでした。

ゆっくりお話しする間もなく、私は抽選販売の事務作業や、こまごました処理に追われていて、
丁寧なあいさつもできず、失礼がたくさんあったかと思います。

でも、本当にたくさんの想いを受け取って、感謝しています。



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いただいたお花と、お人形。

ヨイマチグサオマージュのイメージだったそのスペースに、このお人形がお祝いで届いた時、
なんだか、すごく不思議な気がしました。

それは何故って、理由はあるけど、それをここで話す必要はまったくなくて、
でも、なにか、ふしぎなご縁みたいなものを、信じていけるって幸せだなーっていう感じ。

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とにかくとにかく、このお人形の可愛いことといったら!

こういうのが、たくさんあるお店になれたらいいなーって思うけれど、
これは、贈り物でいただいたものだから、販売できないのでねー。


うん、頑張ります。


本当にみなさま、10年間、ありがとうございました。

そして、これからも、よろしくお願いいたします。







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# by otomeya | 2017-11-06 23:55 | 日々の戯れ

10周年

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とても素晴らしい10周年記念イベントになりました。

とあるかたが、「乙女屋さんの何かの決意を感じる展示でした。そして、乙女屋さんが自力で築いてきた色んな絆を見た気がして感動もしました。素晴らしかったです」

とメッセージをくださって、どきっとしました。

素敵な贈り物やたくさんの想いのこもったお手紙もいただいて、
一生の宝物になりました。

そしてなにより、あの場所で一緒に過ごした時間こそが、
本当に特別なものでした。

ありがとうございました。


これからも、よろしくお願いいたします。


(乙女屋は、これからも営業いたしますが、
来年のアニバーサリーイベントはお休みする予定です。
再来年は、またやるかも?)








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# by otomeya | 2017-11-05 23:05 | 日々の戯れ

10年前

10年前の今頃、

乙女屋の準備をしていた。

まだ、誰も、乙女屋のお店なんて知らなかった、あの頃。


確か今と同じように、パソコンの作業をしていたと思う。


素敵な出会いがたくさんありました。


だけど、変わらないことも、あるなーって、ちょっと嬉しい。


おやすみなさい!




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# by otomeya | 2017-10-31 00:42 | 日々の戯れ

「WABARAの日」~お客様~

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第二回 WABARAの日 

予想以上にたくさんの方にご来店いただきました。

お客様が撮影してくださった画像たちが、あまりに素敵なので、
ご紹介させていただきます。

上記の画像、お客様の撮影です。

スプレータイプの薔薇 「葵~風雅~」と、「いおり」を組み合わせていただいています。

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こちらは、スタンダード(1輪)を、古物とコーディネイトされています。
薔薇は「美咲」です。
香りも、とてもいい品種です。

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こちらも「葵~風雅~」と、「いおり」の組み合わせ。
最初にご紹介したブーケと同じ組み合わせですが、
「葵~風雅~」が2本入っているので、色彩と分量で雰囲気がかなり変わりますね。
よりシックに、色っぽさも増しますね。
古物、アート作品、アンティークレースとのコーディネイトも素敵。

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日が暮れて、照明の灯りで。
本当に美しいなぁ。。。。。


それぞれのおうちで大切に愛していただけていて、とてもとても嬉しいです。


ありがとうございます。




おまけ!

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【ピンクロゼッタ】さんのワークショップで作ってくださったブーケ(左下)と、
【高橋千夏】さんのすみれのブーケコサージュも、素敵に飾っていただきました。

ありがとうございます!




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# by otomeya | 2017-10-31 00:11 | 花の記憶

見えてきたもの

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(【大西けい】作品/撮影:otomeya )



「寒い部屋に二人でいるような
大正時代のセピアのような

そんなもの悲しくもあたたかい想い出に
さよならを告げて
そんな世界をゆめにしたい」

(奈良美智著「深い深い水たまり」より引用)



私が、乙女屋のことを思い始めたのは少なくとも約17年前です。

立ち上げの当初、私が思い描いていたのは、上記の文章の中にある、
もの悲しくも温かい想い出を、小さな空間でいいから、現実のものにしたかったのだ。

そうしたら、いつでも、
自分が守られていたころへ、戻れるような気がしていたのかもしれない。


ここ数か月で、感じ方がが大きく変化し続けている。

いつも、戻りたい、還りたい、思い出したい、という気持ちが強かったんだな、と自己分析する。

だって、ついこの間の8月には、大事なことを思い出したいと強く強く願っていたのだから。


夏が終わって何冊も本を読んだ。
その中のどこかに書いてあった次の文章に、自分が心の中でぼんやりと思っていたことを指摘された感じがした。


「少女時期に居続けるのではなくて、ちゃんと終わらせることで獲得しなければ、自分のものにならない」


ごちゃごちゃごちゃごちゃ、このブログに十年以上いろいろ書いてきたけれど、
いまになって、やっと終わらせて、そして獲得して、ちゃんと乙女屋を作っていきたいと思う。


それが、もうすぐ10周年で見えたことのひとつ。



今まで、本当にありがとう。




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# by otomeya | 2017-10-23 14:21 | 日々の戯れ