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喫茶店のマッチ箱から

部屋のお片付けをしていたら、喫茶店のオリジナルマッチがでてきた。

今はもうないお店のものだ。
人形好きの画家が描いたラベルがたまらなくかわいい。

やみくもに豪華絢爛な西洋文化的なものではない。
日本の良い文化を見て育った人の感性を通し、
その人が惹かれて見出した”愛らしさ”が描かれている。

そのマッチは、かれこれ20年前に、
とある喫茶店の2階で行われていた小さな蚤の市で見つけた。
年代物の家具に囲まれた部屋の中に、
古着、硝子の小瓶、少しだけ古い雑誌が、たくさん溢れていた。
けれど、私達の他にお客はおらず、
店員さんの存在もさだかではないほど、静かだった。

見る目もお金もなかった当時の私は、そのマッチだけを買い求めた。

こういうものを扱える乙女屋になりたいな、と思った。


十数年後に、このマッチに再会した。
そのとき、このマッチの持ち主とお仕事をさせてもらえるまでになっていたので、
マッチを仕入させてもらうことができた。

当店の来客数には、とても人気があった。

そう思えば、私は夢を叶えたのかもしれない。


夢は叶うと現実になるからだろうか。

大事に保管していたのに、ダメージを抱えてでてきたそれらを並べて、
当時のことを思い出し、その頃から今に繋がるいろんなことを思い出して、
そして、この想いを、文章に残しておこうと思った。

写真にも収めてみようと思う。


この夏が終わり、秋になったら、一つの大きな物語が終わる。

そのことを、
知っている人、
立ち合って物語を作ってくれる人は、
どれくらいいるのだろう。


物も、人も年をとりますね、と思う夏の午後です。











# by otomeya | 2019-08-11 14:41 | 吉田キミコ

2年前

2年前の記事を読み返す。

何度も何度も、何年も。

同じところに相変わらず私はいるみたい。

https://otomeyanet.exblog.jp/25936281/


それにしても、本当に今年も暑いですね。。。。。




# by otomeya | 2019-08-09 12:41 | 日々の戯れ

マダムチェリー

マダムチェリーの連載とInstgramがあることを、今更知りました。


マダムチェリー「人生が楽しくなるおしゃれ」
 https://mi-mollet.com/articles/-/17450

Instgram https://www.instagram.com/madame.cherry1210/

歳を重ねた女性が、自由できらきらしてくれていると、感動します。
元気をもらいます。

マダムチェリーのお店を訪れたことがある方ならわかるはずですが、
マダムチェリーの魅力は、セレブな暮らしの輝かしさにあるんじゃない。

明るくチャーミング。
おおらかで優しい、ひけらかさない強さを感じる余裕を感じる。
そして、さっぱりした色気がある。


最高にいい女!

最高にいい女にwebからアクセスできるなんて、いい時代です。






# by otomeya | 2019-07-19 11:56 | 美しい女

2019/07/19

「なんだか元気がないなぁと思って・・・」、と電話をくださった方がいた。

確かにその通りで、どこにも書かなかったその想いを、1通のメールから受け取ってくれた時点で、もうすごくうれしかった。

(私)「そうなんです、もう、なんだかとってもしんどくて・・・。」

(お相手)「そうよね、なんか、どこかしんどそうに見える人、多い気がする」

(私)「お相手さんは、大丈夫ですか?」

(お相手)「私?私は、ドロップアウトした感覚があるから、もう、余生だから。」

「ドロップアウトしたという感覚」、という言葉が出てきたとき、
私にはちょっと意外だったので、「え、それっていつ頃の頃なんですか?!」と、質問を挟んでしまった。
だけど、その人は、そのことは受け流して、話を続けた。

(お相手)「80歳まで、自分が好きな絵を描くって決めたの。
それでだめだったら、すべての筆を折ることにしたの。
だからそれまでは、描き続けるの。

今はね、自分の好きな絵で部屋を埋めようと思って、絵を描いているの。
一枚増えるごとに、とても嬉しいのよ。
これがいっぱいになったら、どんなに楽しいだろうって思うの。
誰かに見せるため、売るためのものじゃないから、お金にならないどころか、出費ばかりだけれど。
でも、それでもいいの。」

その淡々とした中にある、その人の強さに、心がきゅうって軋んだ。
お金になるってことが、すべての行動の価値じゃない、ということ、
もしかしたら、私はここにまだ振り回されているのかも。
話していて、ふと自分に疑問がわいた。

でも、だって、・・・・。


(お相手)「でもね、そうは思っていてもね、SNSから情報が入ると焦ってきちゃうしね。
情報や気持ち、そんなに早く、一瞬で届かなくていいのに、って思ったりもするの。
昔のお手紙みたいに、やっと数日たって届く、そういうほうが、楽しかったなぁって思うよねぇ」

そうだよねぇ。。。。とお話は続いて、次に会う約束をして、電話は終わった。

電話を切って、数日経っても、あの会話の奥深さがよりしみこんでいく。
あの人は、本当の人だな、と思う。
嘘が無く、弱音を吐かず、強がりもしない。


素敵な人、どこまでも。

そんな人が、私はやっぱり好き。








# by otomeya | 2019-07-19 11:08 | 2019

羽のように軽かったなら・・・・。

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(2018年12月山吉由利子個展@乙女屋)


ひとつ前の記事(https://otomeyanet.exblog.jp/28434725/)で、ぬいぐるみは重さが大事というお話をしました。

そのお話を聞いた後、一人になって私が思い出したのは、山吉先生のこのお人形のことでした。

人形においても、生命力を感じる重さ、というものはあるのでしょうか?


主観になりますが、乙女屋が憧れる人形は、toy(玩具)としての人形と別の存在です。
人の手により作られているけれど、どこか現実の存在と思えないようなところがあるもの。
生きているみたいに精巧に作られていても魅力を感じない。
(山本福松さんだけはべつだけれど)、そういうものに惹かれます。

人形は物だから、触れることができるし、人間の思い通りに動かすことができる。
箱に入れて長い間封印することもできる。
”私の人形は良い人形”という蜜月を過ごすことはできても、どこか、現実のものではないように私は感じる。


そんな「私のよい人形」の重さはどうだろうか?


そう、昨年の12月、会期の途中から、私は山吉先生のアリスに恋をしていた。
たった10日間だけの幻の人形展で、幸福なことに私はずっと人形たちを守らせてもらった。
その空間で過ごす時間が長くなると、日常生活での感覚が遠のいていくように感じる。
普段、共に生きている人間との距離感がわからなくなり、人形たちの世界に近寄っていきたくなる。

そんな濃密な時間の中、何度も心臓が止まりそうになりながら、
(結果、本当に病院通いとなったという笑えない話まであるのです)、
何度も何度も、アリスの眼差しを追い、アリスの前に膝まづいた。

ある時まで私はアリスに触れたことが無かった。
そして、ある時、もし、この子が、羽根のように軽かったらどうしよう、と考えたら、動悸が止まらなくなった。

そう、私は人形は、羽根のように軽やかであったなら、たまらないのだ。


ああどうしよう、羽根のように軽かったなら・・・・
毎日一緒にいるけれど、私はやっぱり、アリスを抱き上げないで、向き合っていた。
私にはその日々が、苦しくなるくらいにときめいて、どんな日々よりも贅沢だった。

そしてある日・・・・
アリスを迎えに来てくれた人がいた。

それがとても嬉しかった。
アリスは私にとって、憧れで一緒に暮らすのは、ちょっと緊張してしまうから。

だけど、自分の店にある人形でさえ、触れることもできないくらいに愛しくて苦しかった時間は幸せだった。

うん、ただ、それだけのお話でした。



私は、こういう人形幻想を繰り返し思い出すのが、大好きです。





# by otomeya | 2019-07-03 20:21 | お人形考

学び

「ぬいぐるみ専門店の店主さんに教えてもらったのだけど、ぬいぐるみは、手に持ったときの感触と重さが大事なんだって。

手触りも大事なんだけど、特に重さ。

水の入った花瓶のような重さなのか?

それとも、生命を感じる重さなのか?

それが、大事なんだって。」

と、ある方が教えてくれました。


「手にとってみてください。」、と、私たちも接客することがある。

「わぁ、見た目より、重い!」
とか、
「くたくたしてるんですねー」
とか、ぬいぐるみにより、感想はさまざまだし、手に取る人の感じ方もそれぞれで、接客はいつも楽しい。

だけど、その重さが、どのような種類のものなのかな?

と、考えたことがなかったことに気づく。


重ければいいってものじゃないはずだし、
手触りや存在の空気感、世界観も伴っての調和が感性なんだろうな。


乙女屋にいる子、自分のうちの子たちを、
改めて手にとってみては、新たな視点で存在に向き合っています。


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# by otomeya | 2019-06-30 14:13 | ベアとわたし。

美しい女


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気晴らしに本屋さんに立ち寄り、ふと手にした本。
ぱらぱらとめくるうち、この写真に一目惚れをして、購入を決めました。

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エッセイも共感出来るもの、こうありたいな、ってうっとりするような内容ですが、
アンナさんのこの美しさに、ついついやっぱり目を奪われます。

「花のような笑顔」という表現がありますが、美しく年を重ねた女性の美しさって、存在そのものが花だなぁと思います。

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明るく、穏やかに、自由に、軽やかに。

自分らしく、楽しく暮らしたいなぁって。

何度も繰り返し、ページを開きます。



# by otomeya | 2019-06-28 11:15 | 美しい女

うさぎ写真

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(輸送の練習をする。動かないで!)

避難訓練のようでもある。

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一触触発!

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たくさんいました。

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みんな、新しいおうちが見つかりました。

ありがとうございました!



# by otomeya | 2019-06-24 13:29 | 日々の戯れ

WABARAの日

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つむぎ〜ひらり
まだ名前のない赤い薔薇

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あかり
紫水
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あかり

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つむぎ〜ひらり
いおり
てまり

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ひより

計10種の和ばらをご紹介しました。


和ばらに出会ってもうすぐ2年。



# by otomeya | 2019-06-23 07:38 | 和ばら

つれづれ

体調不良がやっと快方へ向かい始めました!

じめじめしていて自分でも嫌だった気持ちが、からりとしたお天気みたいに明るく軽やかになる。

2013年からこの時期の恒例イベントであるFANTANIMA! IN KANSAI、無事に始まりました。
年々の盛り上がりは衰えを知らず、昨年を上回る盛況ぶりです。

扱う作品数が多いため、作業分担の必要があり、ほとんどの接客は、作家であり、人としても人気が高い大西けいさんが担当してくれています。

加えて、今年は、作家の横道佑器くんもかなり店に立ってくれたり、搬入や初日前のお手伝いを頼まないところまで気がついてサポートしてくれました。

お客様たちからのたくさんのサポートもあり、作品を通じて、いろんな人が交わり、刺激しあい、それぞれの中で反応があり、世界が新しく広がる感覚を実感します。

少なくともわたしは、そう、感じています。


人は嘘をつく。
悪意がない場合も、自分が嫌われたくないから表面的に繕ったり、自分が気に入られたいために、すこし誇張してみたり、自信がないから、常識的なことに違和感を持ちながらも、その通りに振舞ってみたり。

それは仕方がないことでもあり、必要な場面もあると思う。
でも、わたしにとって、作品は嘘をつかないと感じる。

技巧的に優れていても、どんなに売れていても、どんなに作者が取り繕っても、作品から感じるものに、裏切られたことはない。

理由が説明できない、そんなはずじゃなかった、でもどうしても惹かれる、という作品の周囲には、作者、その周囲にいる人、が必ず、そのあとの私に大きな存在となる。

そのことを、今回も実感しました。
それにより、自分が見つめるものが、かなりクリアに見えたんじゃないかな。と。

やっと本流の改革に取り組めそうです。

来年の今頃には整ってるといいなぁ、というわけで、みなさまも、まずはご健康を大切に!




# by otomeya | 2019-05-22 13:20 | 2019