人気ブログランキング |

後ろ向きに前をみている。

e0037611_13115996.jpg


e0037611_13121040.jpg


(高橋千夏さんのシルクの薔薇のコサージュ)

ずっとずっと、何度も読み返している本が
やっと、普通に手に入る形になり、
胸の奥をつぶされるような思いで、
何度も何度も読み返している。

世界の一線で戦うデザイナーと
一流の思想をもつ哲学者の
極上にすばらしい本の中の文章に
自分を重ね合わせて泣くなんて、
なんて不遜なんだろう・・・・と思うけれど、
この本に出合えてよかった。
そう思う。

その本については、もう少ししてから、
丁寧にご紹介したいと思っています。

e0037611_13122394.jpg


思えばずいぶん遠くにきたなぁと言ったのは、
いつだったかの高田延彦だ。

彼は「最強」へのこだわりを守るために
時代の流れに柔軟に対応し、
周囲の期待を黙ってうけとめ、
変化を続けて、
ぼろぼろになって、
一部のマニアから、プロレスを汚したとののしられながらも、
「最強というイメージを作るための虚像を守る」ことより
(=自分より弱い相手としか試合をしないことで最強のイメージを守る)
「たとえ負けるという現実に直面するかもしれなくても
本当の意味での最強に立つ向かい続ける」ということを選び、
4万人の前で、自分の負けをさらすことになろうとも、
リングに上がり続け、散っていった。

*

「変わる」について文章を書いている。

「変わる」ことは、私にとっては
あまりいいイメージがない。

「ずっと好きだよね!」といっていたのに、
いつのまにか、それはもう飽きたという人。
流行を盛ん作り出そうとする急速な変化。
大事にしていたぬいぐるみを
きたなくなったから、新しいのをあげようか?という人。

もっと前を向いて、というひと。

もっと便利になるよ、というひと。

もっとつながりをつくろうというひと。

好きなものは、物心ついたときからかわっていなくて、
身体は、鏡に映る肌は確実に年を取っていても、
心の中で思っていることは、本当に変わらない。
好きなものも。

だから、変わっていくのは他人ばかりで、
自分はいつまでもここにいるものだから、
ずっと一緒にいると約束していた人が、
また変わって、私をひとりにおいていく。。。。というイメージを持ってしまう。

一人は嫌いじゃないから、
別にそれでいいのだ。

ただ、永遠じゃないくせに、
永遠のふりをカンタンに軽率に無責任に約束を押し付けてきて、
私はそれをその都度信じてしまうのものだから、
裏切られたような気がして、そのことが悲しいのだ。

約束なんていらない。

未来なんて信用できない。

そんなことを、つぶやきたくなる。

*

「変わらないでいることが一番難しい」と思う。
「変わらないでいるために、変わらないといけないこともある」

その逆説的なものを、どう受止め、できれば、変化を楽しんでいけるか。
そのことが、いま、とても興味深くて、楽しいと思えることだ。

頑なに何かに執着するより、
柔軟に変化を楽しみながら、
守っていくほうが、守るべきことがより強固になるような気も
最近ではすこししていて、
そのへんのことを、うまくまとめられたらいいなぁ。。。。


守りたいことはきっとひとつだけど、言葉にならない。

でも、言葉にならない何かが、
物質の何かに転写できると思う出会いがある。

それが私にとってアンティークやお人形のコレクションであったり、
お洋服であったり、する。

アンティークレースをお店で売っているけれど、
大体の人は、手作りをする人で
使いやすいものを探す。
そして、できればより、安く。

自分が買うときも、もちろんそうなので、当たり前だけど
私にはもう一つ目的があって、
数日前のブログの記事に書いたけれど、
自分の思いや、求めている世界観が、
このレースがあることによって、
現実の世界に、表現できると思うレースに出会うことがある。

昨日はそういう方に、
自分以外で初めてであったかもしれなくて、
とてもとても嬉しかったのです。
by otomeya | 2010-03-29 13:41 | 日々の戯れ


<< アリスドロップス真っ最中! 高橋千夏さんの薔薇のコサージュ >>