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春を待つ風

まだ冷たい空気の、春を待つこの季節がとても好きで、

朝起きてお天気がいいと、
普段、日差しを避けて閉じている部屋の窓をすべてあける。

吹き抜ける風の冷たさに背筋を伸ばし、
そうだ、進んでいこう、と元気を貰う。

春を待つ風_e0037611_1165830.jpg


長い間、誰かに必要とされるのを待っていた、一輪の薔薇・・・・・。

たとえば、これが生の花ならば、
誰に必要とされなくても、日差しと、風と、に恵まれて、
そっと、咲き誇り、儚く散っていくだろうか・・・・。

人の手によって作られた薔薇は、
自分で朽ちていくのは、長い時間が必要で、
誰かが手にしてくれるまで、黙って。。。。黙って待ち続ける・・・・

愛されることも、散ることもできない布の花・・・

そんな想いが、きっと誰しも心の奥に、あるのではないかと、思ったりする。

そんな想いとリンクして、
おそらく、私は布の花に魅せられつづけ、
誰かに愛されたドレスのレースの端切れに、
あくない憧れを抱き続け、
そして、乙女屋を必死で守ろうとしている。


ふと、時々、愛されることも、散ることもできない想いを聞くことがあり、
私にできることが、なにかないかと想う。

そういう思いで、イベントをしたり、なにかをしてみたことが何度もある。

けれども、結局、救うことなんてできなかった。

そして、その無力さを、あの人に語ったら、

そりゃそうだ。誰かを、他者が救うことなどできるわけがない。
貴方にできることは、美しいものを、見極める目を磨きなさい。
貴方なりに・・・美しくて、魂にぐっとくるものを、見極める目を・・・・


と、言ってくれたのでした。


私にもし、できることがあるとしたら、
それだけは・・・
何にもならないかもしれないけれど、
できることをすべてして、
私なりに、美しいと想うものを、見極める目を磨き続けるための努力だけは、
続けていけそうな気がする・・・・


救いを求めるならば、もっと、力のあるひとのところへ。
優しさを持った人のところへ・・・・
私はそんなに強くないし、無力だし、優しくもない。

偽善の優しさや、その場のための嘘の媚など売りたくない。

一瞬であれどもなにかで、心が共鳴する瞬間。
誰かが、自分にとっての本当のものを見つけるために
必要とされるのではないかという品々を、
それが嘘であってはいけない。
本当のことだけを・・・

集められるように。
見極められるように。


それだけは、負けないと、いつかいえるように、今日も修行の日々です。
by otomeya | 2011-02-21 11:17 | 日々の戯れ


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