「宵待草」 をご存知ですか。
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http://www.kimicoyoshida.com/yoimachigusa.htmlその場所は、東京・井の頭公園の駅前にありました。
建物はそのままありますが、
オーナーが変わり、あの頃の宵待草は、現在はありません。
大阪に住む私が、そこを訪れた回数は、そんなに多くはない。
けれど、その数回の記憶を言葉にしようと思い出すだけで、
懐かしくて、愛しくて、そして、いろんな想いが交差して、
泣き出したくなるのは、なぜだろう。
あの、幻のように美しい場所があったから、
今の様々なことに繋がっていることを思う。
そして、だからこそ、
あの店の扉を押すことが間に合わなかった人たちの為に、
あの空間から生まれた様々な奇跡をほんの少しでも伝えたい、
と思うのだけれど、今日もやっぱり、どのように伝えるのがよいのだろう、
難しい。
もどかしい気持ちがするけれど、
今もなお、私の中にこんなにも大きく存在している「宵待草」の存在に、
ちょっと嬉しく思った夏の夜です。