少し前に書いた記事(→
http://otomeyanet.exblog.jp/24991366/)に通じるものがある記事。
今読んでいる本です。
横尾忠則対話録より
横尾「アーチストにはエゴがあるし、エゴのない奴はアーチストになる資格はない。
エゴに振り回されるかどうかということだけど、エゴは必ずしも悪い物じゃないし、エゴの中にも欲望とか執着の介在するエゴと、そういうものが介在しないエゴがある。
純粋行為というか、そのこと自体が目的となっている場合には、一般的にいう欲望としてのエゴとは違う。
野心とか名誉欲とかじゃない本能的な衝動に従うエゴというのはあるでしょう」
中沢新一「欲望を押えちゃうよりも、自分を完全に活かしきったほうが、神の意志には叶うわけですよね」
横尾「神の意志って、そんなものだと思う。
自分に忠実というのは、そういうことでしょう」(P.93)
(中略)
横尾「ぼくは、自分がいかに自分として自分らしくなっているかを思いながら、自分に恋して燃えて情熱的になって描けたら最高だと思うよ。
そうすると作品が持つ力強さがでるじゃない。
そういう身体的な感情みたいなものを伝えたい」 (P.95)
見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)からの引用です。
自分らしくある、ことに関心はありますか?
私はとても関心があります。
だって、それは自分の生命、時間を如何に使うか、ということの基本でしょう?
それに、力強さが欲しい。
乙女屋としても。
私自身の生き方においても。
引用した箇所以外にも、力強い言葉、思想が、この本には詰まっています。
対談の相手として、淀川長治さんもいます。
短い対談の中でも、彼が超越的な視点で物事を見ていらっしゃることがうかがえます。
淀川さんのことも、もっともっと知りたくなります。
素敵な人に出会うと嬉しい。
この本では、素敵な人に、たくさん出会えます。