吉田キミコさんの鉛筆画と、山吉由利子さんの創作人形を展示中です。
約20年ほど前の私にとって、手が届かないところにいた憧れの作家であるお二人。
非常に非常に、感慨深い。
なんとも、云えない。
よってらっしゃい、みてらっしゃい!的な感じに、もっとアピールすべきなのだろうか、と何度も思い浮かぶ。
のですが、そうじゃないものを求めて乙女屋を始めたのではないか、という想いも、同じ数だけ思い浮かんでは、ツイッターに載せることを憚る。
お店にとって、作家作品を預かることの責任を考える。
お金を払ってでも、手元に置きたいと思ってくださる方に、仲介することが信頼だろう。
どんなに好きであっても、それができないのなら、仕事のパートナーとしては相応しくない。
私は、そう考えるところがあるので、どうすればそういう人に見つけてもらえるだろう、という努力を惜しんではいけないと考えている。
一方で、売ることばかりの目先にとらわれなくない気持ちをどうしても捨てられない。
私にとって作品は、売るためのものではない。
作家が作品に持つ思い入れもある、私がその作家、作品に感じている敬意と慈しみと思い入れもある。
それを求めてくださる方のことを、お金を運ぶ相手、として感じたくない。
関わる全てのひとが、生きている間に自分と深くかかわることになる大切な仲間だと思いたい。
そういう仲間との出会いを大切にし、今後のご縁を、より美しく、深いものにしたいと思う。
本当に貴重な素晴らしい作品を展示させていただいているのですが、告知が控えめなのは、そういう想いです。
この今の私の想いが、正しいのか、間違っているのか、それはわかりません。
が、私はこういう場所で、お人形という存在に出会ってほしい。
そういうための乙女屋でありたかったし、今やっと、本当にそこだけを目指していけるような気持ちでいます。
分かってくれる人がどれだけいるのか。
そんな乙女屋を、どれくらいの人が必要としてくれるのか。
不安もあります、でも、わかってほしくて。
此処に今の想いを書きました。
読んでくださって、ありがとうございました。
5月14日まで両作品を展示予定です。
ご都合がつく方、ぜひいらしてください。