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「日々の変化を受け容れ、ゆっくりと」


結局、センスとは、生きていくことのすべてなのです。

おしゃれな格好をしていればセンスがいい。ではなくて、人づきあいとか、話し方とか、時間の使い方とか、お金の使い方とか、自分の生活も含めて全部にセンスのよさが必要です。何かひとつがよくてもだめなのです。

だから、センスのよさとは、とどまることを知らない、バランス感覚なのだと僕は思います。

言ってみれば、毎日毎日動いて形を変えているみたいな感じですよね。

決して止まらないというか、いつも成長しているというか、変化している、そういう自分であるということは大切だと思います。

たとえば記憶のように、自分のひきだしのなかに入れて持てるものは、ほんのわずかだと僕は思っています。

あんなに夢中になって勉強したり、集めたりしたのに、覚えていることはほんの少しだったりします。

あのときいいと思ったものが、今ではぜんぜん魅力のないものになっているということもたくさんあります。

それでもいいのです。

持っては捨て、覚えては忘れる、それを繰り返してきた今、唯一、これだけは言えるのは、自分が変化を止めずにいることが大切だということです。

つねに新しい自分であるということを受け容れることです。

それは一歩進んで二歩下がるというイメージでしょうか。

スムーズに歩いていけない、けれども、それでも前進しているわけですから、それでいいのです。

人生そんなにうまいこといかないものですから。」



(松浦弥太郎 著 「センス入門」 より引用)





by otomeya | 2018-05-18 12:44 | 乙女屋推薦本


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