小売店として考えたこと

ツイッターで知った、惹かれるお店のひととやり取りをしました。

そのお店の存在を知ったとき、一瞬で惹かれ、なんて新しい視点なんだろうって思ったのですが、他のお客様からは、「意味わからない」と言われたり、「ブレている」と言われることも多いのだそう。

私自身は、このお店にすごく惹かれて、自分のお店のコンセプトに近いものを感じたので、そのお店が意味が分からないと言われることが、なんだか他人事とは思えません。
(自分も言われていることともリンクしているのだと思います)

先方も、乙女屋のHPを見てくださって、いいなと思うところなど、指摘してくれました。
その中には、自分の中で、次の更新では削除しようかと思っていた内容も含まれていました。

数年ぶりに自分でも読み返しました。

+ + + + +

「商品を販売するための空間」(=店舗)ではなく、
「何を大切にして、何を伝えたいのか」という想いを、
大切に作られた作家作品、時代を経てきた古物たちを並べて、
何を感じ、何を求めてもらうのか・・・

そんな、自分の奥底に眠る本当の声に、お客様と・・・
そして、私自身も、心を澄まして、耳を傾けることが出来る空間。

そういう場所としての役割を大切にしたいと考えるからです。


もちろん、販売しているものも多数ありますが、
作家さんが大切にされている作品の非売品展示、
時には個展や、ワークショップを開催・・・など、
一般的な「店舗」という形にこだわらずに活動します。

美しいモノを通じて、人と人とがつながり、
そして、自分自身の役割を、他者との間で認め合ったり、
他者を必要とする意味について、考えていったり・・・・。

物を見て、愛らしいと幸せを感じる気持ち・・・・だけでなく、
人が生きる毎日の時間の中で、大事にしたい人とのつながり。

そんなどちらも揃って、本当の意味での”ささやかだけれども贅沢な美しいモノ”


そんな宝物のようなモノと時間を作るために、乙女屋SALONは存在します。」


+ + + + +

この時に綴ったものと、今も気持ちは、何も変わっていません。

今日、やりとりをしているなかで、「私は、(小売店として)物を介して空間を作り、その空間を心地よいと感じてくれる人の、その気持ちを守ってあげたい、」という気持ちが、自分の中にあるのを確認しました。
それって、ちょっと私の中で大きなことでした。

誰かの気持ちを他者が守ってあげられる、なんていうのは、思い上がりです。
現実的には、その人が乙女屋で感じる心地よさを、自分の居場所でも構築するために必要なものを、お店として、販売することくらいです。

けれど、その場合、乙女屋の在り方がしっかりしていたら、単純に物が動くのではなく、物を作った人、関わった人とも、緩やかに関わり、その人たちに何かを、持ち帰った人は、自分の世界に取り入れることができるような気持ちがします。

そういうことを、乙女屋はやっていきたいです。

別の方の企画で、誰かの居場所になりたいわけではない、という話をしました。

そう、乙女屋も誰かのための居場所になるつもりはないのです。

乙女屋は、架空の女の子に捧げつづける小売店を目指しています。
その架空の女の子は、もうすでに訪れているかもしれないし、これから出会う誰かかもしれない、形がない普遍的な存在。
人の心の奥にある忘れようとしても忘れられない、諦めようとしても諦められないずっと残り続ける想いのこと。
年齢や職業、立場が変わっても、着る服が変わっても、環境が変わっても、変わらずにあり続ける感覚。

ある場所に辿り着いて、私自身も思うことがある。

「そう、私、こういうの、好きやねん!」って。

そういう感覚を、乙女屋でも感じてもらって、それが自分の中のどの部分なのか、自分で探してもらって、そして、自分の世界にまた向き合ってほしい。

そのための、一瞬、その人の”ほんとう”が守られる絶対的な場所。

そういう場所を、私自身が求めていて、だから店を続けている。

誰かを依存させるような場所にはなりたくない。
だって、自分を救えるのは、自分だけなのだから。
群れるのはキライ。心地が悪い。

だけど、孤立するのも、また違う。
共に励まし合える存在って、すごく素敵。
店舗を持ってから、できないことを甘えて頼ってみたり、至らないところがある人のこと、赦せるようになった。
赦せなくてむかつくことももちろんあるけど、赦したいと思える自分がいる。
相手を変えるのではなく、自分が動こうと思う。
色んな人に出会って、いろんな経験ができたから。
本当に感謝しているんです。


今はいろいろ変革期だと感じる。

すでにいままであるフォーマットと違う店づくりをしているのだから、わからないという人が多くいるのも仕方がない。
わかってもらえるような努力は、工夫していこうと思う。
ただ、フォーマットに合わせるための努力は、もうしない。

その覚悟は、自分の中で決まっているのを確認できた今日でした。

フォーマットに縛られず、目先の利益に迷いつつも、負けないで、本当の自分のやるべきことを見つめている人の存在には、とても勇気づけられます。

私もそういう存在でありたい、です。

がんばろう、うん、そう思える一日でした。


だって、こんな出会いもお金で買えない!
ありがとう!


その素敵な出会いはこちら。
お茶のみ処 おてま https://otematootomo.jimdo.com/

コンセプトPV
















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by otomeya | 2018-07-07 17:31 | 小売店として


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