「アンティークを好きな人なんて、日常生活で、めったにいないですよ」
と、昨日のご来店のお客様。
私の周囲には、古いもの好きが多いので、なんだか麻痺しちゃっていたけれど、そういえば、そうなんだろうなぁ、と、ふと思う。
なにに使うとかじゃなくて、自分の価値基準を大切に、愛しいものを集める。
大切な世界を共有するささやかな時間を含めて、人生を楽しむ。
そんな人は、少数派らしい。
なにもかもを忘れて、レースの美しさに見ほれたり、 好きな絵がある空間で、丁寧に入れたお茶を飲みながら、気まぐれに本をめくってみたり。
私は、そんな時間がなによりしあわせ。
この幸せを、たくさんの人に伝えたい!
なんて、ちっとも思わない。
みんなそれぞれ、価値観が違うのだから。
お店、どうするんですか、と、気にかけてくださる方々たくさんいます。
話せば話すほど、言葉は愚痴みたいになって、喋りすぎたことを後悔しました。
毎日は、同じ早さで過ぎていきます。
慌てても、仕方がない。
ひとつひとつと、向き合っていくしかありません。
なるように、なるでしょう。
憧れていたお花屋さんから届いた秋のブーケ。
癒されてます。