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女の形而上学

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まだ乙女屋が店舗を持つ前からご贔屓にしてくださっているお客様が、数年ぶりに来店されました。

「変化途中の大切な時期に伺うのが、どきどきします」

と、メッセージくださった彼女。


「今日は、贅沢する日なんです」
「小さなものを少しずつ買ってばかりいましたが、いまは、こういうものをちゃんと買えるようになりました。」

と、ゆっくり絵を見て、薔薇を見て、光がさす時間の移り変わりを静かに感受してくれました。


これから乙女屋が目指すものを、伝えなくても感じてくれて、遠方からはるばる来てくださった。


なんだろうな、なんだろう。

プライベートな話を語り合うとかではなく、それ以上のもののなにかで共感できたように感じる。

表面的な"好き"を共有したり、日常の愚痴を語り発散するわけじゃない。

もっとなにか、深く、曖昧なもの。
連帯感や安っぽい共感じゃなく、自分自身が深めていくもの。

そんな人は、数少ないと思う。

でも、だから、泣けてくるくらいに愛しい。
乙女屋をやっていてよかった。
しかも、乙女屋は、そんなに昔に、彼女に会えていたんだ。それは奇跡だ。

店舗を構えて11周年手前に、とんでもないご褒美をいただいた気持ちでいます。



襟を正し、自分の邪心を捨て、乙女屋を極めたい。


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奇跡みたいなお客様が帰られ、一人になった店内でこの記事を書きました。

ありがとうございました。





by otomeya | 2018-10-29 17:17 | 日々の戯れ


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