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嬉しい

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古いぬいぐるみの補修のお仕事。

思い出すのは、とある作家さんのベアコレクション。
その作家さんの集めるくまさんは、古いものばかりで、不器用な補修がなされたものがいくつかあった。

まったく本体と色が真逆な糸で、ザクザク縫われていたり、まったく異なる柄、手触りの布で、あまりにいいかげんに見えるような手法で補修されていたりした。

手荒に見える修復方法を、
「大胆よね!」
「思いつかないなぁ!」と、にこにこと、ひとつひとつの箇所を慈しんでいらした。

「大事にされた痕が愛しい」、と、アンティークベアを評するときに使いならされた感じとはまるで違っていたし、時代も、今より随分前の話。


任せてもらったうさぎの補修を、どうしようかと考えながら、そのことを思い出した。


好きな絵を飾り、花を飾り、空間を整え、椅子に腰掛けて、傷ついたぬいぐるみを、乙女屋でしかできない雰囲気に手直ししてあげられるようになったら楽しいだろうなぁ、とか、空想する。


誰が見ても上手であること以外にも、ものにはいろんな視点のいろんな魅力があっていい。

みんなにそれを伝えたいとは思わない。
わかってほしいとも望まない。
私が、そう思うだけ。
そういう自分でいつづけたいだけ。

それをわかってくれる人が来てくれたら、とても嬉しい。


和ばらに出会った今、私は、心からそう思える。

望みがあるとするならば、私が自分を信じ続けられるだけの力と実力があること。

だれかが認めてくれるかどうかは、その副産物。

もし、いてくれるなら、心から感謝する。

ただ、それだけ。


さて、うさぎを、乙女屋好みに直してあげられるかな?

わくわく!





by otomeya | 2018-11-02 15:30 | 日々の戯れ


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