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ふ〜わり。

salon flowの情報を公開しました。

そしたら、解放されたみたいに軽くなりました。

じんさんの展示をこの時期に開催していただけるのは、なんとなく決まっていて、お願いしたのは自分なのに、すごくプレッシャーもあって、命懸けでやろう、と、ぎゅっと思ってた。

作品が素晴らしいのは、よく知っている。
わたしがそれを損ってしまわないかと、死にそうになる。

不安で潰れそうになりながら、月日が近づき、詳細をつめて話しているとき、ふと、じんさんが提案をくださった。
純粋に真剣に絵のことを考えているのがわかるから、と、認めてくれて、だからこそ、と、

柔らかくて、漂う感じ。。。風や水が湧き出て、流れるような、そういう言葉なんだよ」と、
わたしに、「flow」という言葉をくださった。


信じられなかった。
驚いた。

だって、じんさんに、相談したことは、一言もなかった。
なのに、なぜ、相談した人からのどのアドバイスよりも納得する、求めていたものを、そんなに簡単に差し出すんだろう?


いつからか、わたしをよく知る人からこそ、「乙女屋」の屋号を変えた方が良いと言われた。
わたしも、そんな気もしていた。

自己紹介をするたびに、半笑いで、「お と め や 〜?」「可愛い可愛い、お店ですかぁ?」と、嘲笑に満ちた返答だったり、それまで交わした話題からのギャップから、店名のイメージが違うので、相手が戸惑うか、ということが増えた。

かといって、可愛い可愛いを求めてきた方は、小首を傾げて、腑に落ちなさげに数秒で店を立ち去る。
「乙女屋」なる単語のイメージと、わたしが目指すものがどんどん乖離していく、数年だった。
まったく埋まりそうにない。
埋める気持ちは、まったくない。

だけど、それをどうすればいい。
「乙女屋」に変わる名前が思いつかない。
そもそも、「乙女屋」がなくなったら、わたしは自分でいられなくなる。
それに、あの子はどうなるの。
「乙女屋」は、あの子のためだけにあり続けなければならなかったのに。

相談出来る人は、わかるよ、そうだねぇ、しか、みんな言えなかった。そうだよねぇ、と、わたしも返す。

月日ばかり過ぎ、どうしていいかわからなかった。

昨年の夏、終わることを決めた。
秋、在庫を手放した。
冬、人形たちと、何にも考えられないくらい、ぼろぼろになるくらい美しい時間に篭った。

さて、春だ、まだ定まらぬわたしに、与えられたもの。

わたしに一番、足りなかったもの。
わたしが一番、欲しかったもの。

柔らかく、風や水のように、湧き出て、漂う。
たゆたう、ともいえるね。

拳を握りしめて、歯をくいしばるんじゃくて、
考えを柔らかく、
必要なものは、必ずいつか与えられると信じて、
ひとりのときも、誰かといるときも、
いいときも、わるいときも、
すべてをちゃんといつも、愛して、待っていたい。

その強さだけが、わたしに必要だった。

flowを与えてもらえたから。

歯を食いしばりそうになったら、
ちがうちがうよ、と、自分につぶやく。

大丈夫、大丈夫、と声をかけあい、
咲いた花を飾り、香りを吸い込む。

そしたら、軽くなれたの。
雑然としていた乙女屋が、また昔みたいにわたしの乙女屋に戻ってくれそうな気がしたの。

数年ぶりに金子サンのお洋服が恋しくなって、
そして、いまがとても愛しいの。

これからが、とてもたのしみ。





by otomeya | 2019-04-16 15:49 | 2019


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