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2019/07/19

「なんだか元気がないなぁと思って・・・」、と電話をくださった方がいた。

確かにその通りで、どこにも書かなかったその想いを、1通のメールから受け取ってくれた時点で、もうすごくうれしかった。

(私)「そうなんです、もう、なんだかとってもしんどくて・・・。」

(お相手)「そうよね、なんか、どこかしんどそうに見える人、多い気がする」

(私)「お相手さんは、大丈夫ですか?」

(お相手)「私?私は、ドロップアウトした感覚があるから、もう、余生だから。」

「ドロップアウトしたという感覚」、という言葉が出てきたとき、
私にはちょっと意外だったので、「え、それっていつ頃の頃なんですか?!」と、質問を挟んでしまった。
だけど、その人は、そのことは受け流して、話を続けた。

(お相手)「80歳まで、自分が好きな絵を描くって決めたの。
それでだめだったら、すべての筆を折ることにしたの。
だからそれまでは、描き続けるの。

今はね、自分の好きな絵で部屋を埋めようと思って、絵を描いているの。
一枚増えるごとに、とても嬉しいのよ。
これがいっぱいになったら、どんなに楽しいだろうって思うの。
誰かに見せるため、売るためのものじゃないから、お金にならないどころか、出費ばかりだけれど。
でも、それでもいいの。」

その淡々とした中にある、その人の強さに、心がきゅうって軋んだ。
お金になるってことが、すべての行動の価値じゃない、ということ、
もしかしたら、私はここにまだ振り回されているのかも。
話していて、ふと自分に疑問がわいた。

でも、だって、・・・・。


(お相手)「でもね、そうは思っていてもね、SNSから情報が入ると焦ってきちゃうしね。
情報や気持ち、そんなに早く、一瞬で届かなくていいのに、って思ったりもするの。
昔のお手紙みたいに、やっと数日たって届く、そういうほうが、楽しかったなぁって思うよねぇ」

そうだよねぇ。。。。とお話は続いて、次に会う約束をして、電話は終わった。

電話を切って、数日経っても、あの会話の奥深さがよりしみこんでいく。
あの人は、本当の人だな、と思う。
嘘が無く、弱音を吐かず、強がりもしない。


素敵な人、どこまでも。

そんな人が、私はやっぱり好き。








by otomeya | 2019-07-19 11:08 | 2019


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