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若かったあのころ・・・・・

今日は、サイトのお手入れをしています。

自分でも忘れていたような文章が残ってて、懐かしさと、
ああ、若くて、エネルギーに満ちていたな~と思います。

久々に読んで、これから、またお人形と深く、付き合い、考えていこうと思っているので、
このまま消してしまうのも惜しいな~と思ったりして、青春の日々(笑)に書いた
自分の文章、こちらに保存しておくことにしました。

えらそうに~!って苦笑してやってください・・・・


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恥を承知で、暫くの間、
私の人形の定義を、文章にしてみようと思いました。

創作人形ブームの流れの中で、
「私は人形が好きです」
と言う場合、受け止め手のそれぞれに
人形の定義があります。

何が正しい、とかではなくて、
そのヒトが人形をどのように必要としているか、
ということだと思うのですが。

で、私が人形を好きです、と言う場合、
それがどのような人形なのか、
ということを、書いてみようと思ったわけです。

「娼婦と少女と人形は、本来同質のもので、エロティシズムの本質である。」

と説いた寺山修司に影響されるのが先だったか後だったか。

私は少女の人形とアンティークドールに興味を持ちました。
まだ女学生だった頃、初めて出掛けたパリの町の片隅で、
店主のいない暗い人形店のウインドーで見た人形は、
白いリンネルのドレスを着て、どこを見るともなく微笑んでいた。
その微笑は、私には憂いを含んで受け止められた。 「僕は人形とならうまくやっていける」

寺山の言葉が頭をかすめた。

人形を作るということは、一部ではもはやブームである。
私だって、その一人にすぎない。

人形のムック本や
ベルメールの本の復刊は
後をたたない。

現代を象徴するかのように、
アニメの巨匠らしき人物の球体関節人形礼賛。
個人的嗜好としてアニメーション等の、
敗戦によってアメリカが与えた影響が下地になった
今の日本の文化美学を嫌悪しているので、
例の作者推薦、などと銘うたれると、
なんともここまできたものか、
と嘆きたくなる。
ゆえに最近の人形の本には、
私の憎む、見えないアメリカニズム(そんな言葉はありません)の、
俗悪な美学が感じられ、ほとんど共感を持てません。
違和感を持ってしまうのです、
中には好きな作家の記事も載っているのだけど、
その本を私の部屋に置くことが許せない。
(このあたりの日本がアメリカから受けた文化の考察は、
「動物化するポストモダン」という本に適切に詳しい。)

一方で、人形を作り始めた当初に出会った
古い人形関連のむっく本には、
私の持つ人形への恋慕の心を代弁してくれる文章や、
人形の哀しい美しさが伝わる写真に出会う
カナシイは愛しいとも書けるのです。
この日本語の奥深さも、人形を通して感じます
「サド、マゾ、フェティシズム、性倒錯・・・・
成長過程で潜在意識の彼方へ封じ込めてしまう未分化な性意識を、
子供達はむき出しに持って対座する。
私にとって人形が魅惑的なのは、その一点だけである。」

「忘れ去った人間本来の”暗い愛”を想いださせてくれる人形の方を、美しいと思う」
(「人形への暗い愛」フランソワーズ・モレシャン)

私の人形定義は、まあ、いってみればつまり、
澁澤龍彦と、寺山修司を自分の好みにミックスしたものです。
私の中では、この人形定義は王道のものだと思っていたのですが、
最近は、そうでもないみたいですね。
だって、最近の本は、そういう感じが伝わってきません。
澁澤の本だって、ヒドイ装丁にされて出版されてたりします。
あれも、いやです。
中身がよくても、あんな装丁では読むきもしません。
大事なものをケガされたようで、とても悲しくなります。
もう、古本屋さんでしか本を買わない
とつまらない宣言をしてしまいそうになります。

そんな最近のぐちぐちを込めて、実はライブラリ復活だったのです。

もし、私同様に、今の現代の美学に違和感を持つなら、
一度少し昔の本をめくってみてはいかがでしょう?
もしかすると、私のように
「これぞ私の愛するものなの!」
と狂喜するような文章や写真、感覚に出会えるかもしれません。

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ずいぶん前に、お人形関係の本をサイトで扱っていたことがあって、
それを一時的に復活させたときのコメントのようです。
そんなにアツくならんでも・・・・と、今の私は思います。
感じること、伝えたいことは、このころと変わりはないけれど、
今、違うことは、世間や周りが何にはしゃいでいたり、魅了されていても、
自分は興味をもったり、それは違うと腹をたてたりしなくなったこと。
前は、表には出さなかった(つもりだ)けど、結構、なんでやねん!って思ったりしてました。

少しはオトナになれたってことかな~・・・・
だといいな。

てゆか、そんなノスタルジーに浸ってないで、早く作業しろって話ですね。
by otomeya | 2007-10-26 17:35 | HPバックナンバー


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