信じる

「ここでライブしたいな~」


と、乙女屋の白い壁を愛しそうに眺めながら、その人はつぶやいた。


え?!?!
ここで?!

「同じくらいの小さなお店でやったこともあるんです。
広いところや設備のよいところではなくて、心地よいなと感じる場所で歌いたい」

と、躊躇がない。

その迷いのなさに、この場所への敬意を感じて、泣きそうに嬉しかった。


その人のことは、ツイッターで見ていただけだった。
大森靖子ちゃんの新譜発売のときに、その人と同じアーティストが好きだとわかって嬉しかった。
その人が、ある日、乙女屋へやってきてくれた。
私が勝手に描いていたイメージとはかけ離れたけれど、礼儀正しくて丁寧な人で、だけど屈託がなかった。
私の年齢と立場で言うのは少しおかしいのだけれど、”可愛らしい人だな”と思った。
なんだか、わりと衝撃的だった。(どのような衝撃だったのか、うまくいえない)

初めてお会いしたのだけれど、いろんな話をした。
一番印象的だったのは、

「水脈ってあると思う。
すごくわずかなだけど、辿っていたら、本当に自分に必要なものに繋がっていくようなもの。」

と、という内容だった。
”水脈”という表現に、ぐっときた。
切実なくらいに適切だと思った。
私は、その水脈を信じたいと思った。


その人、とは、作家でシンガーソングライターの相澤歩さん。
私がその人について知っているのは、本当に上記の程度。
だけど、相澤さんの歌を、乙女屋で聴いてみたいと思ったので、11月のイベントをお願いしました。

着席できるお客様の数は5名程度だと思います。
立ち見でもいい、というかたがいらしてくれたら、もう少し大丈夫かな。


とてもとても、楽しみです。


ご都合がつく方は、ぜひいらしてください。

(文章中の会話は記憶を頼りに概要を編集しました。細かく異なる部分があります。相澤さん、勝手に書いてごめんなさい)

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# by otomeya | 2018-09-21 12:18 | 日々の戯れ

やりきる。

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もっと 自由にやればいいのに!

数年前から言われ続けている。

今日は雨の平日で、誰も来ないかなと思っていたら、会いたかった人が来てくれた。

ここではないどこかへ繋がる私たちだけのいつもの話をした。

その人は、「好きな服を着て、好きなことを書いていると思う!」と言った。

私は。。。

「私は好きな服を来て、好きなアーティストを呼んで、その人に興味を持ってくれる人を招く場所にいたい!
そこで集まる人々と、お互いによい刺激を交換したい」

と、話し、

でも、じゃあ、そのためにどうしたらいいの、と弱気になったらば、

「好きなアーティストについて、書けばいいのよ!」

と指摘され、うわ!うわぁ、そうやん!!それ、わたしが一番やりたかったことやん!なんでやってないのー?!と、目から鱗。


乙女屋で、いろんなことをやってきた、もちろん、好きにやってきた、でも、100%じゃなかった。

100%を突き詰める時期に入ったと感じていたけど、なにを突き詰めるのかが、曖昧になっていた。

が、さだまりました、今日。

やりきりたい、すごく楽しみ、わくわくしてきました。

雨の今日の日に、ありがとう!




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# by otomeya | 2018-09-20 17:19 | 日々の戯れ

ツイッター

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辻仁成さんのツイート。

いろなことを越えてきた人の放つ、本当の優しさだと思う。
同時に厳しさも感じる。
こういう言葉が、私は好き。
マウンティングとかではない、本当の意味での人間としての強さを感じる。
そういう強さを美しいと思う。


”自信がない”という人が私の周りには多い。
それぞれ、その人の定義があるのだろう。

ただ”自信がない”ということを、謙虚だと思っているのかな?と思うことが時々ある。
もしくは、なにかあったときに、”自信がないっていっているでしょう”という逃げ道を作っているのかな、とも。
この上記2行は、かつて自信がないと言っていた私自身がどこかで感じていたことを思い返すとそう思う。

以前に、このブログのどこかの記事に書いたけど、自信があることと、自分の意見や価値観を押し付けることは別物。
自信のなさと謙虚で控えめであることも別だと今は思う。

それをうまく言葉にできなかったけれど、辻さんの今日のツイートは、まさにその通りだと思う。

なんでもいいから、自分を信じたらいい。
信じた自分の責任を取る覚悟さえ、あればいい。
それをできる覚悟がないから、”自信がない”なんて逃げ道を用意するんだ。
その逃げ道に隠れているから、自信がないになるんや。


最近、親しい人、それも私を本当に思ってくれているらしいひとからよく言われる言葉。

「もっともっと、わがままになればいい」

「もっともっと、理屈じゃなくて、自由に、好きにやればいい」


そうなりたい、と思うけど、やっぱりこれまで生きていた考え方から自由になりきれていない。
まだ、引きずっている。
断ち切る強さが、まだ足りていないのだ。


はい、つまり、今日の記事は、自分への喝!なわけでした。





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# by otomeya | 2018-09-19 14:31 | 日々の戯れ

2018/09/18

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いろいろ見直し中の乙女屋です。
店頭用にしていた作品を整理していたら、あれもこれも素敵。
並べてみると、あらもう、なんて可愛い。
ついつい、カメラを向けてしまう。
可愛く撮れたら、見てもらいたくなるもので、webshopへ更新しました。

落ちついた、くすんだようなピンク、大好きな色です。

今でも大好きなのに変わりはない。

よいバランスを取れるようになるといいのだけれど。


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少しずつしか進まないけど、少しずつは、進んでいます。


頑張れ、私!




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# by otomeya | 2018-09-18 19:54 | 日々の戯れ

2016/09/17

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「アンティークを好きな人なんて、日常生活で、めったにいないですよ」

と、昨日のご来店のお客様。

私の周囲には、古いもの好きが多いので、なんだか麻痺しちゃっていたけれど、そういえば、そうなんだろうなぁ、と、ふと思う。


なにに使うとかじゃなくて、自分の価値基準を大切に、愛しいものを集める。
大切な世界を共有するささやかな時間を含めて、人生を楽しむ。

そんな人は、少数派らしい。

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なにもかもを忘れて、レースの美しさに見ほれたり、 好きな絵がある空間で、丁寧に入れたお茶を飲みながら、気まぐれに本をめくってみたり。

私は、そんな時間がなによりしあわせ。

この幸せを、たくさんの人に伝えたい!
なんて、ちっとも思わない。
みんなそれぞれ、価値観が違うのだから。


お店、どうするんですか、と、気にかけてくださる方々たくさんいます。
話せば話すほど、言葉は愚痴みたいになって、喋りすぎたことを後悔しました。


毎日は、同じ早さで過ぎていきます。
慌てても、仕方がない。
ひとつひとつと、向き合っていくしかありません。

なるように、なるでしょう。

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憧れていたお花屋さんから届いた秋のブーケ。

癒されてます。




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# by otomeya | 2018-09-17 14:24 | 日々の戯れ

秋です。

肌寒く感じたり、虫の声が聞こえたり、
すっかり秋、という感じがしています。

通常営業の毎日が、さらさらと、たんたんと過ぎています。

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今日の閉店後。お店の一角です。

クラシックな絵柄のレターセット、一筆箋は、作家さんによるものです。
淡くくすんだピンクがメインの装花、ドイツの古いティーカップとケーキ皿の上ペア。
モノクロームの花柄の額に、アンティークカードを飾る。

これはかつて、私が夢みた、一番好きな世界です。

文房具の横に食器が売ってるなんて、意味がわからない!この店、いったい何屋なの?

一般的な方の反応は、そんな感じです。

そういわれるとその通りで、なんにも言い返せないのですが。。。

ですが、お手紙を書くのももらうのも好きで、できれば、手書きはやっぱり愛しくて、書くときも読むときも、せっかくだから、ちょっと場や気持ちを整えて、好きなカップで丁寧に入れたお茶とか、飲みたくなるものじゃないですか。

と、"乙女屋"は、考えていたんだなぁ、と思い出しました。

今は、ちょうど過渡期で、いまも思う自分もいるし、うん、わかる、でも、それはプライベートなことで大事にしたらいいんじゃないかな。小売店としては、せっかくのこの空間は、もっと素敵なことに使えるんじゃないかなぁ、今の乙女屋なら、できるんじゃない?やりたいんでしょ?という気持ちも、ある。

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うん。
そうなんですよね。


さて、これからどうなることやら。


とにかくまだまだ、お片づけ、整理整頓が続きそう。


いろんなことを思い出します。

歳をとるのも、よいものですね。



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# by otomeya | 2018-09-13 19:54 | 日々の戯れ

素直にいこう。

9月になりました。

通常営業として、毎日お店にいます。

予想していたとおりの状況。
うまくいってません。
、と書いたのを読んで、あなたはほっとしたでしょう?



いいよ、それでいい。
それがあなたの本音だから。

そういえるのは、私がもうそこにはいないから。
他者からの評価に一喜一憂するのは、やめたの。
そうじゃない私を、信じて待ってくれている人がいるから。


私は、愛されたかった。
でも、そんな自分を受け入れるのは、愛されない自分を認めることだから、目を逸らしてきたんだね。
なんて、賢いふりしたけど、嘘かも、気がつかなかっただけかも、いやちがう、それなりに愛されてきただろうし、私も愛していた、けど、ちょっと、違ってきたんだ、ただそれだけのことだね。

でも、そのいろんな蓄積で、いま、私はここにいる。


いま、客観的に見ると、まるでうまくいっていない。
でも、その理由はわかっている。
ひとつ、ひとつ、整理している。
うまくいかない理由がわかっているから、落ち込まない。
落ち込む時間は、整理のために使うべきだし、とにかく暑かったこの夏は、気を失うようにして眠り、朝には起きて、私なりの一生懸命で整理をすすめた。

夏で終わらなかったから、まだすぐにはうまくいかない。


でも、この日々も、いまは愛しいと感じています。


この場所で、また、会えたら嬉しい。




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# by otomeya | 2018-09-02 16:29 | 日々の戯れ

これからの乙女屋

8月ももうすぐ終わります。

9月の営業予定のお知らせと、これからの乙女屋(http://otomeyasweet.blog.fc2.com/blog-entry-645.html)の記事を投稿。

3年前の記事(http://otomeyasweet.blog.fc2.com/blog-entry-1.html)を読み返してみたり。




乙女屋は約18年前に、本当に本当にささやかな夢をwebshopから始めました。
2007年に店舗を構えて、”小さくてもいいから自分で守ることのできる場所”、”現実としての乙女屋の世界”を持つ事ができました。

色々な人と出会って、色々な場所を訪れ、色々な経験をして、泣いたり笑ったり、沢山の時間が流れました。


変化が大きいけれど、結局、戻ってくるべきところがあった。

それを、確かなものにするために、変わらなければならない時期をこれから迎える。


表面的な意味では、少しずつ、でも確かに大きく、変化するように思う。

けれど、その先に辿り着く場所は、今までのすべてがひとつに繋がるものになると思う。



私は、微笑みたい。
その場所で。
世界に違和感を持ちながら、反抗する手段を持たず、一人でうつむいているあのこのような子に。
大丈夫だよ、と。
あなたの世界を作るのは、あなた自身だから。
それを信じていいよ、と、伝えたい。

そのためにも、私は、あの18年前に描いた、Merchen Melanclic Romanceを紡ぐ。

それが私の美しい世界。

ひとりひとりが、それぞれの美しく豊かな世界を実現することで、世界が愛に満たされることを祈って。


乙女屋の描く、”美しくロマンチックな世界”とは、そういう夢。






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# by otomeya | 2018-08-29 16:16 | 日々の戯れ

WABARAの日(2018年8月)

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WABARAの日
山本じんさんの薔薇をテーマにした作品とともに。

10品種の和ばらを飾りました。

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"奏"
白いスプレー薔薇。
爽やかで儚げな印象。
爽やかな香りがします。

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"ひいろ"
シャープな花弁、鮮やかな赤。

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"葵"
青みのある落ちついた色。
華奢な茎による俯き加減がしとやか。

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"そら"
小ぶりなお花がたくさんついたスプレー薔薇。
ニュアンスカラーがメランコリックな美しさ。

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"つむぎ〜ゆらり"
お花が開いてくると、茎が、ゆらり。

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"いろは"
ニュアンスカラーのスタンダード薔薇。
初めての入荷。
どんな表示を見せてくれるかな?

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"ひより" と "かおりかざり"
どちらも芳香が豊か。

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"つきひ" と "文"
お日様みたいな黄色、お月様みたいな黄色。
季節により変化する花いろにちなんで","つきひ"

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"文"
ランダムに入る赤のラインが、手紙にしたためる揺れる気持ちを表現しているようなので、"文"

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お客様の素敵なセレクト。

和ばらに出会って一年になりました。
9月から始めた乙女屋でのWABARAの日。
2年目も継続します。
これからも、よろしくお願いします。




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# by otomeya | 2018-08-26 12:39 | 和ばら

女のワンピース


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夏の間、壁に飾っていたのは1920年代のワンピース。
象牙色のシルクに、美しいアンティークレースと、ビーズでできたお花が飾られている。
胸元の細い細いピンタック、どうしてこんなにもときめくんだろう。
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胸元の傾いたリボン、お転婆なところが愛らしくってなんとなくそのままに飾っている。
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このワンピースが似合うのはどんな人だろう?

”女”、というにふさわしい人であればいいなと思う。

私が思う”女”、は、性別的な”女性”という条件を満たしているのではない。

では、どういう存在なんだろう?


一人浮かんだ人がいる。
その人は50代中ごろ。
華奢で髪はショート。
パンツでスニーカーで来店されることが多い。
あの方の肌の質と体形に、このワンピースはとても似合うように思う。
そのときは、大ぶりのイヤリングと、赤い口紅が似合いそう。

シチュエーションにもよるけれど、カジュアルで小さめのカゴバッグにいつものスニーカーでも素敵な気がする。

ああ、でも、そうしたら季節は夏で、腕もとに華奢な輝きの美しいブレスか、もしくはインパクトのあるブレスをしても素敵かな。


そんなことを、相手に伝えることなく、心の中で空想している。



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# by otomeya | 2018-08-24 13:30 | 美しい女