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カテゴリ:乙女屋推薦本( 19 )

「日々の変化を受け容れ、ゆっくりと」


結局、センスとは、生きていくことのすべてなのです。

おしゃれな格好をしていればセンスがいい。ではなくて、人づきあいとか、話し方とか、時間の使い方とか、お金の使い方とか、自分の生活も含めて全部にセンスのよさが必要です。何かひとつがよくてもだめなのです。

だから、センスのよさとは、とどまることを知らない、バランス感覚なのだと僕は思います。

言ってみれば、毎日毎日動いて形を変えているみたいな感じですよね。

決して止まらないというか、いつも成長しているというか、変化している、そういう自分であるということは大切だと思います。

たとえば記憶のように、自分のひきだしのなかに入れて持てるものは、ほんのわずかだと僕は思っています。

あんなに夢中になって勉強したり、集めたりしたのに、覚えていることはほんの少しだったりします。

あのときいいと思ったものが、今ではぜんぜん魅力のないものになっているということもたくさんあります。

それでもいいのです。

持っては捨て、覚えては忘れる、それを繰り返してきた今、唯一、これだけは言えるのは、自分が変化を止めずにいることが大切だということです。

つねに新しい自分であるということを受け容れることです。

それは一歩進んで二歩下がるというイメージでしょうか。

スムーズに歩いていけない、けれども、それでも前進しているわけですから、それでいいのです。

人生そんなにうまいこといかないものですから。」



(松浦弥太郎 著 「センス入門」 より引用)





by otomeya | 2018-05-18 12:44 | 乙女屋推薦本

ツイッターで、詩に出合いました。


わたしみづからのなかでもいい
わたしの外の せかいでも いい
どこかに「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが敵であっても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るといふことが 分かりさえすれば、
ああ ひさしくも これを追うにつかれたこころ
(うつくしいもの 『秋の瞳』) 



くものある日
くもは かなしい
くもの ない日
それは さびしい
(雲 『秋の瞳』)



はじめに ひかりがありました
ひかりは 哀しかつたのです

ひかりは
ありと あらゆるものを
つらぬいて ながれました
あらゆるものに 息いきを あたへました
にんげんのこころも
ひかりのなかに うまれました
いつかでも いつまでも
かなしかれと 祝福いわわれながら


以上、(八木重吉bot(@yagi_jukichi))のツイートより。





次に自分のためのゆっくりできる時間があったら、この人の詩集を探してみようと思います。







by otomeya | 2018-05-04 11:35 | 乙女屋推薦本

「好きなものと生きる」

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美術家 篠田桃紅さんの新刊発売記念イベントへ行ってきました。

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この会場は、何度もきたことがありますが、今までで一番好みの空間構成でした。
照明も、悪くなかった。

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新刊から引用された写真と文章のパネル展示のほか、
リトグラフ、原画の展示販売もしていました。


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この文章は、新刊の冒頭にある文章。

読んで、どう感じますか?


私自身も含め、欲しいものの話より、コレクションを手放したい話をすることが増えました。
アンティークのコレクションは、ネットで現地から安く買えるようになったからか、景気がわるいからなのか、理由は特定できませんが、かつてのように売れません。

持ち主にとって、もう本当に捨ててもいいくらいのものだったら、安くすれば売れるのかもしれませんが、思い入れのあるものでしたら、そんな値段の評価になるなら、手元に。。。と思ってしまったり。

一つ二つなら、それが可能ですが、私の周囲はコレクション過多の方が多く、新しく買ったコレクションをすっきりと飾りたくもなるんですよね。

私自身も、ものとに暮らし方、購入の仕方見直したいと思っています。
また、乙女屋の業務として、コレクション整理のご相談を受けることもあり、持ち主と次の購入者間で、乙女屋らしい関わりがないものかと数年、考えています。

その答えが、この展示にあるような気がしていました。

答え、まではいきませんが、ヒントはあったかなぁ。

それにしても、文章が素晴らしくて、何を読んでも共感します。

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「好きになるものには、
そう滅多に出会えることがありません。
出会ったときは、ためたわずにパッと買います。
私の買い物は、みんな衝動買いです。
出来心みたいなもんです。
ものも縁です」

嗚呼!もう、なんて潔い!
私も、これから、この姿勢で行きます!


よい刺激を持ち帰りたかったので、新刊と、前から気になっていた本も買いました。





上記の画像をクリックしてもらうと、この本をamazonから購入できます。

どちらも、とても素敵。

ぜひ、お手元へ!







by otomeya | 2018-04-04 21:53 | 乙女屋推薦本

「ビロードうさぎ」

親から子へ、愛されて60年の絵本を紹介です。



「スザンナのお人形」という絵本。

私はこの絵本、山吉由利子先生が好きな本として話されていたのをきっかけに取り寄せました。
冒頭のスザンナのお人形のお話もとてもよいのですが、一緒に収録されている「ビロードうさぎ」に、やられました。

酒井駒子さんが翻訳・イラストを手掛けた ビロードのうさぎ はすでに持っていたのですが、文章量がそもそも違う。

石井桃子さんの翻訳、何度よんでも、胸がきゅーっとなって、声を出して泣いてしまいます。

なんてなんていい本なんだ!!!というのは、そうなのだけれど、ちょっと違う。
切ない?んーそうなのだけれども、ただ、それだけじゃない。
魅力を言葉にすればするほど、読んで感じるこの心の想いとはぐれていく。

もう諦めた!
奥深い魅力があるお話なので、うまく表せないくらい素敵なお話!
私の感動は今回は伝えません。

あなたの心眼で読んでください。

私は、読み返すたび新しく感じる箇所があり、一方で、同じところでも何度も泣きます。
そして、読むたびに思います。
乙女屋が一番伝えたいことは、このお話に凝縮されています。

なので、騙されたと思って読んでください。

以下の文字をクリックしてもらうと、amazonから購入できます。
遠方の方、amazonをご利用ください。

スザンナのお人形・ビロードうさぎ (岩波の子どもの本)



そして、この絵本、乙女屋店頭で販売できることになりました。

ご来店できる方は、ぜひ、乙女屋でお求めいただけましたら幸いです。


どうぞよろしくお願いします。






by otomeya | 2018-01-23 14:06 | 乙女屋推薦本

わたしへ。

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「angels,angels,angels」






by otomeya | 2018-01-18 21:00 | 乙女屋推薦本

猫の日


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「猫の日」
寒いけど、少しずつ日は長くなっているし、春の予感を感じる時期。
ぬくぬくのお部屋で猫と一緒に過ごす時間は、とびきりに幸せ。

せっかくなので、猫の本を読んで過ごします。

まずは、手前の文庫本




あたしの一生: 猫のダルシーの物語 (小学館文庫)


猫の<あたし>と、<あたしのにんげん>の物語。
冒頭から、号泣しそうになりました。

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うぅー!!!(涙)
何度目でも、泣いてしまいます。

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何度も何度も、胸がきゅーーーっと締め付けられます。
今、なでることがもうできないあの子の事、
今、そばにいるこの子の事、
今まで出会ってきた猫たちとの大事な思い出と重なったり、
猫ではない、別の愛しい物を思い出すことも・・・。


愛するって、悲しい。
でも、悲しいって、愛しさに繋がっている。

何度も何度も泣きました。

そして、いま、横にいるこの子たちに、私ができることはなんだろう?
深い愛を、私は差し出せているかしら、と、今の自分を見つめなおしたくなりました。


これからも、何度も読み返すことでしょう。

出会わせてくれたのは、猫の神様のおかげかしら、ありがとう。





ねこ (ちいさな手のひら事典)



この本、実はフランスで出会ったことがあって一目惚れで購入しました。
が、なにせフランス語。
なんにもわからなくて、見るだけでした。
日本語版を見つけて即座購入!
嬉しいです。

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「本書は、品種や行動、グルーミングから歴史や民間信仰、ことわざにいたるまで、ねこに関するさまざまな疑問に答える「ねこの事典」です。かつてにフランスで大ブームを巻き起こした、貴重で珍しいクロモカードのレトロかわいいイラストが、それぞれのページを飾り、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい1冊となっています」

フルカラーで事典に相応しい装丁、厚み、飾っていても幸せな可愛さ。
猫とアンティークがお好きな方は、絶対大満足すると思います。

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(猫さまのおでましです)

あ、ハイ、すみません。
ここは猫さまのお昼寝ソファーでしたね。



すべての猫が幸せになりますように!!!!!








by otomeya | 2017-02-22 02:22 | 乙女屋推薦本

読書会

本日、読みえ終えた本。


あなたは欠けた月ではない

光野桃さんのエッセイ集です。

短篇のエッセイがまとめられたもので、とても読みやすかったです。
でも、深く心に染みる言葉がいくつもありました。

女性として美しく生きることを考えられる方に、とても参考になると思います。


2月4日にこの本の読書会に参加します。
読書会、というものに、初めて参加するのでわくわくしています。

まだお席がありますので、興味があるかたは、ご一緒しませんか?

ご予約は乙女屋宛てでも対応可能です。

本当に楽しみ!






by otomeya | 2017-01-24 00:45 | 乙女屋推薦本

「見えるもの、観えないもの」

少し前に書いた記事(→http://otomeyanet.exblog.jp/24991366/)に通じるものがある記事。

今読んでいる本です。

横尾忠則対話録より

横尾「アーチストにはエゴがあるし、エゴのない奴はアーチストになる資格はない。
エゴに振り回されるかどうかということだけど、エゴは必ずしも悪い物じゃないし、エゴの中にも欲望とか執着の介在するエゴと、そういうものが介在しないエゴがある。
純粋行為というか、そのこと自体が目的となっている場合には、一般的にいう欲望としてのエゴとは違う。
野心とか名誉欲とかじゃない本能的な衝動に従うエゴというのはあるでしょう」

中沢新一「欲望を押えちゃうよりも、自分を完全に活かしきったほうが、神の意志には叶うわけですよね」

横尾「神の意志って、そんなものだと思う。
自分に忠実というのは、そういうことでしょう」(P.93)


(中略)


横尾「ぼくは、自分がいかに自分として自分らしくなっているかを思いながら、自分に恋して燃えて情熱的になって描けたら最高だと思うよ。
そうすると作品が持つ力強さがでるじゃない。
そういう身体的な感情みたいなものを伝えたい」 (P.95)


見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)

からの引用です。


自分らしくある、ことに関心はありますか?

私はとても関心があります。

だって、それは自分の生命、時間を如何に使うか、ということの基本でしょう?

それに、力強さが欲しい。

乙女屋としても。

私自身の生き方においても。


引用した箇所以外にも、力強い言葉、思想が、この本には詰まっています。

対談の相手として、淀川長治さんもいます。
短い対談の中でも、彼が超越的な視点で物事を見ていらっしゃることがうかがえます。
淀川さんのことも、もっともっと知りたくなります。

素敵な人に出会うと嬉しい。

この本では、素敵な人に、たくさん出会えます。




by otomeya | 2016-12-26 02:16 | 乙女屋推薦本

秋ですね、読書しましょう!


   金子國義スタイルブック

金子国義さんのことは、ずっと大好き。
といいつつ、まだ購入していなかったので、昨日、大好きな本屋さんからオーダーしました。
届くのが、とても楽しみ。

むちゃちゃあちゃちゅむ というブランドのムック本の付録が金子国義さんの絵柄らしいです!
トートとポーチ!贅沢!

あちゃちゅむ 2016-17 Autumn&Winter (祥伝社ムック)

ずいぶんと前に、お借りしていた本。
そろそろ返そうと思って読みました。
タイトルが、とても惹かれますね!


アリスの服が着たい―ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生


アリス、ケイトグリーナウェイ、のドレスのこと、
アンティークの時代の図版もたくさん引用しながら、少女服にまつわる時代考察の本。
探究心のある方に、おすすめ。

その他にも、アリスの本!

アリスへの不思議な手紙―ルイス・キャロル珠玉のメルヘン



少女への手紙 (平凡社ライブラリー)


”アリス"がモチーフのイベントは、まだまだ需要があるようですね。
一方で、その反動で、(大好きだけど、だからこそ!?)
”すべてをアリスにしないで、今はちょっと距離を置いているの!”
という風にいわれたりもしますが、
私はというと・・・うーん、どっちでもないかな。

でも、本棚には、ありますよー。

という本たちでした。




by otomeya | 2016-10-26 22:47 | 乙女屋推薦本

おすすめ映画

先週と、今週は、映画を見ました。
どちらもドキュメンタリーです。


先週見た映画は、ジャニス・ジョプリンの映画。
画家の金田アツ子さんが感動したとツイートされているのを見て、
予告を見て、絶対見たい!と思って行きました。



ジャニスのことは、名前くらいしか知りませんでしたが、
映画に、すっと入っていくことができました。

歌うジャニスは、あんなにも暖かく人を勇気づけるように感じたけれど
映画で見るジャニスの素顔は、不安と孤独ばかりを持っているように感じました。
世間的な成功と、個人の幸せは別なのかな、と感じました。
なぜ、ジャニスは幸せになれないんだろう?と映画を見ながら、考えました。
答えはでていませんが。
ただ、本当に素晴らしい声ですね、天才とはまさにこういうこと、と思いながら、
歌声は、心に染みこみました。
ジャニスの唄を、また聴きたくなるような気がします。


今日、見に行った映画。
「シーモアさんと、大人のための人生入門」



「人生はうつくしく、いとおしい」

惜しまれながらも50歳でピアニストを引退し、
その後、ピアノ教師として、音楽とともに、大切なことを伝えているシーモア・バーンスタインのドキュメンタリー映画です。

「じぶんの心と向き合うこと。
シンプルに生きること。
成功したい気持ちを手放すこと。
積み重ねることで、人生は充実する」 -シーモア・バーンスタイン


映画の中からあふれてくる、シーモアさんの音楽への愛と、
出演者、関係者の皆様のシーモアさんへの愛。
全編に流れるピアノ曲と、薄暗いシーモアさんのおうちの気配が心地よくて、
いつのまにか、その部屋に自分もいて、そこに溢れる愛に浸れるような感覚になります。
けれども、決してなれ合いにならず、シーモアさんは、”ひとり”でした。

パンフレットに記載されていた記事に納得の一言が。
シーモアさんが「自分は何事も信用していないんだ」とおっしゃったという記事。
ペシミティックな感じは全然ないから驚いた、と書かれてます。

そのことは、どこかになにかひっかかっていたものを深く納得させてくれました。

この映画の為に寄せられた著名人からのコメントの数々の中に、
松浦弥太郎さんのコメントもありました。

「最初、この映画を家族に観せたいと思った。
そして、大切な人に観せたいと思った。
僕はいつまでもずっと観ていたいと思った。
終わってもらたくないと思った。
もう一度観ようと思った。
自分を救うのは自分でしかない。
シーモアさんが、そう教えてくれた」

弥太郎さん、さすがです。
そうです、私もそう感じました。

興味を持ってくださった方がいらしたら、
ぜひ、見てみてくださいね。

シーモアさんの映画のチラシは、乙女屋でも明日から配布します。
ぜひ、お持ちくださいね。








by otomeya | 2016-10-06 00:30 | 乙女屋推薦本