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カテゴリ:2019( 54 )

2019/07/19

「なんだか元気がないなぁと思って・・・」、と電話をくださった方がいた。

確かにその通りで、どこにも書かなかったその想いを、1通のメールから受け取ってくれた時点で、もうすごくうれしかった。

(私)「そうなんです、もう、なんだかとってもしんどくて・・・。」

(お相手)「そうよね、なんか、どこかしんどそうに見える人、多い気がする」

(私)「お相手さんは、大丈夫ですか?」

(お相手)「私?私は、ドロップアウトした感覚があるから、もう、余生だから。」

「ドロップアウトしたという感覚」、という言葉が出てきたとき、
私にはちょっと意外だったので、「え、それっていつ頃の頃なんですか?!」と、質問を挟んでしまった。
だけど、その人は、そのことは受け流して、話を続けた。

(お相手)「80歳まで、自分が好きな絵を描くって決めたの。
それでだめだったら、すべての筆を折ることにしたの。
だからそれまでは、描き続けるの。

今はね、自分の好きな絵で部屋を埋めようと思って、絵を描いているの。
一枚増えるごとに、とても嬉しいのよ。
これがいっぱいになったら、どんなに楽しいだろうって思うの。
誰かに見せるため、売るためのものじゃないから、お金にならないどころか、出費ばかりだけれど。
でも、それでもいいの。」

その淡々とした中にある、その人の強さに、心がきゅうって軋んだ。
お金になるってことが、すべての行動の価値じゃない、ということ、
もしかしたら、私はここにまだ振り回されているのかも。
話していて、ふと自分に疑問がわいた。

でも、だって、・・・・。


(お相手)「でもね、そうは思っていてもね、SNSから情報が入ると焦ってきちゃうしね。
情報や気持ち、そんなに早く、一瞬で届かなくていいのに、って思ったりもするの。
昔のお手紙みたいに、やっと数日たって届く、そういうほうが、楽しかったなぁって思うよねぇ」

そうだよねぇ。。。。とお話は続いて、次に会う約束をして、電話は終わった。

電話を切って、数日経っても、あの会話の奥深さがよりしみこんでいく。
あの人は、本当の人だな、と思う。
嘘が無く、弱音を吐かず、強がりもしない。


素敵な人、どこまでも。

そんな人が、私はやっぱり好き。








by otomeya | 2019-07-19 11:08 | 2019

つれづれ

体調不良がやっと快方へ向かい始めました!

じめじめしていて自分でも嫌だった気持ちが、からりとしたお天気みたいに明るく軽やかになる。

2013年からこの時期の恒例イベントであるFANTANIMA! IN KANSAI、無事に始まりました。
年々の盛り上がりは衰えを知らず、昨年を上回る盛況ぶりです。

扱う作品数が多いため、作業分担の必要があり、ほとんどの接客は、作家であり、人としても人気が高い大西けいさんが担当してくれています。

加えて、今年は、作家の横道佑器くんもかなり店に立ってくれたり、搬入や初日前のお手伝いを頼まないところまで気がついてサポートしてくれました。

お客様たちからのたくさんのサポートもあり、作品を通じて、いろんな人が交わり、刺激しあい、それぞれの中で反応があり、世界が新しく広がる感覚を実感します。

少なくともわたしは、そう、感じています。


人は嘘をつく。
悪意がない場合も、自分が嫌われたくないから表面的に繕ったり、自分が気に入られたいために、すこし誇張してみたり、自信がないから、常識的なことに違和感を持ちながらも、その通りに振舞ってみたり。

それは仕方がないことでもあり、必要な場面もあると思う。
でも、わたしにとって、作品は嘘をつかないと感じる。

技巧的に優れていても、どんなに売れていても、どんなに作者が取り繕っても、作品から感じるものに、裏切られたことはない。

理由が説明できない、そんなはずじゃなかった、でもどうしても惹かれる、という作品の周囲には、作者、その周囲にいる人、が必ず、そのあとの私に大きな存在となる。

そのことを、今回も実感しました。
それにより、自分が見つめるものが、かなりクリアに見えたんじゃないかな。と。

やっと本流の改革に取り組めそうです。

来年の今頃には整ってるといいなぁ、というわけで、みなさまも、まずはご健康を大切に!




by otomeya | 2019-05-22 13:20 | 2019

体調不良に思うこと

いつからだったか、とても体調が悪い。
そろそろ体にガタが来るお年頃なので、仕方がないのだけれど、展示が終わってがっくり来ました。

体力がないと、いくら気力や気持ちがあっても、なんにもどうにもならないと年々痛感しますね。
連絡がおろそかになっていたり、多方面でご迷惑をおかけしており、申し訳ありません。

そもそも、私が思い描いていたのは、本当にささやかなありふれた幸せであったはずなんです。
なのに、どうして、こんなにも必死でこんなにも努力して、それでも至らないと怒られてばかりいるんだろう。

それが私が悪いのだとしても、どうしてせめて世間くらいだったり、周囲の誰か位、やわらかく微笑んで幸せでいることができないのだろう。
野良猫でさえ、劣悪環境に加え、いろんな意地悪をされて生きねばならない、この世の中に、何の希望を見出せというのか。

咲いている花が綺麗だろう、
吹く風は心地よいだろう、
空は青いし、海は広い、というけれど、それらがいつまでそういられるのか。そう長くないんじゃない?
今、目の前に写っていないだけで、繋がっているどこかの海は、あらゆる汚染を受けているというのに。

こんなにもひどく憂鬱で劣悪な世界を見渡して、さらに目の前にいる人の自分と異なるところにケチをつけていやな気分になるなんてばかばかしい。

いま、私はあんまり未来に希望が持てないけれど、せっかく生きているのだから、自分ができることで誰かを笑顔にできたら嬉しいし、その笑顔の時間を共有できるなら、その瞬間だけを感謝していきたいと思う、本当にそれだけを思っている。

だから、それ以上のくだらないことも、それ以下のくだらないことにも、惑わされたくない。
だって、それ以上を望んでも私にそれを解決できるほどの力はなくて、それ以下のことに振り回されて大事な人をおざなりにしてしまうのは、もうやめたの。自分に必要がない人のご機嫌を取っているうちに、自分がぼろぼろになって、大事な人を失ってた。
同じ過ちは、もうやめよう。
どちらにしても体調を戻して、まずは、遅れている業務をひとつずつ、ひとつずつ、こなしていきます。

今年ももう5月も真ん中で、あーあ、もうどうしようもないなと苦笑いするけれど、楽しみにしてくれる人がいることと、笑いあえて助け合える心許せる仲間と呼べる人が、いつしか数名いるなんて、それはやっぱり幸せなんだな。

っていう気分でした。

大事な人にも、お便りできない今のライフスタイル、来年までには改善するぞ!心に誓って、とりあえず、これを見てくれていると信じて、ごめんね、待っててね、ありがとう!の気持ちを込めて。




by otomeya | 2019-05-13 17:54 | 2019

ふ〜わり。

salon flowの情報を公開しました。

そしたら、解放されたみたいに軽くなりました。

じんさんの展示をこの時期に開催していただけるのは、なんとなく決まっていて、お願いしたのは自分なのに、すごくプレッシャーもあって、命懸けでやろう、と、ぎゅっと思ってた。

作品が素晴らしいのは、よく知っている。
わたしがそれを損ってしまわないかと、死にそうになる。

不安で潰れそうになりながら、月日が近づき、詳細をつめて話しているとき、ふと、じんさんが提案をくださった。
純粋に真剣に絵のことを考えているのがわかるから、と、認めてくれて、だからこそ、と、

柔らかくて、漂う感じ。。。風や水が湧き出て、流れるような、そういう言葉なんだよ」と、
わたしに、「flow」という言葉をくださった。


信じられなかった。
驚いた。

だって、じんさんに、相談したことは、一言もなかった。
なのに、なぜ、相談した人からのどのアドバイスよりも納得する、求めていたものを、そんなに簡単に差し出すんだろう?


いつからか、わたしをよく知る人からこそ、「乙女屋」の屋号を変えた方が良いと言われた。
わたしも、そんな気もしていた。

自己紹介をするたびに、半笑いで、「お と め や 〜?」「可愛い可愛い、お店ですかぁ?」と、嘲笑に満ちた返答だったり、それまで交わした話題からのギャップから、店名のイメージが違うので、相手が戸惑うか、ということが増えた。

かといって、可愛い可愛いを求めてきた方は、小首を傾げて、腑に落ちなさげに数秒で店を立ち去る。
「乙女屋」なる単語のイメージと、わたしが目指すものがどんどん乖離していく、数年だった。
まったく埋まりそうにない。
埋める気持ちは、まったくない。

だけど、それをどうすればいい。
「乙女屋」に変わる名前が思いつかない。
そもそも、「乙女屋」がなくなったら、わたしは自分でいられなくなる。
それに、あの子はどうなるの。
「乙女屋」は、あの子のためだけにあり続けなければならなかったのに。

相談出来る人は、わかるよ、そうだねぇ、しか、みんな言えなかった。そうだよねぇ、と、わたしも返す。

月日ばかり過ぎ、どうしていいかわからなかった。

昨年の夏、終わることを決めた。
秋、在庫を手放した。
冬、人形たちと、何にも考えられないくらい、ぼろぼろになるくらい美しい時間に篭った。

さて、春だ、まだ定まらぬわたしに、与えられたもの。

わたしに一番、足りなかったもの。
わたしが一番、欲しかったもの。

柔らかく、風や水のように、湧き出て、漂う。
たゆたう、ともいえるね。

拳を握りしめて、歯をくいしばるんじゃくて、
考えを柔らかく、
必要なものは、必ずいつか与えられると信じて、
ひとりのときも、誰かといるときも、
いいときも、わるいときも、
すべてをちゃんといつも、愛して、待っていたい。

その強さだけが、わたしに必要だった。

flowを与えてもらえたから。

歯を食いしばりそうになったら、
ちがうちがうよ、と、自分につぶやく。

大丈夫、大丈夫、と声をかけあい、
咲いた花を飾り、香りを吸い込む。

そしたら、軽くなれたの。
雑然としていた乙女屋が、また昔みたいにわたしの乙女屋に戻ってくれそうな気がしたの。

数年ぶりに金子サンのお洋服が恋しくなって、
そして、いまがとても愛しいの。

これからが、とてもたのしみ。





by otomeya | 2019-04-16 15:49 | 2019

2019/04/04

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4月になりました。
夜は肌寒いですが、陽射しはすっかり春。

桜も、見頃ですね。

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うららかに、こんなことしてみたりする穏やかな一日でした。

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品切れていたShirakaba labのティーが入荷しました。

春に期待を込めた、ピンクローズのブレンド、こんなヴィジュアル、初めて見ます。

通販不可アイテムです、ぜひ、ご来店ください。




by otomeya | 2019-04-04 21:55 | 2019

2019/03/31

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3月が終わりだなんて!!

なんだかもう、と思いつつ、の日曜日。

大好きなお客様がたくさん来店いただいたり、なんかもーーうまくいかない!ちっともてんでだめだーと思っていたことが少し動いたり、美味しいさしいれいただいたり、大好きなくまさんを、わたし以上に好きと言ってくださるかたがいたり、幸せな幸せな一日でした。

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約一週間ぶりの幸福な日でした。

ありがとうございました。



by otomeya | 2019-03-31 23:38 | 2019

2019/03/30

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3月が終わりに近づいてきました。
桜が咲き始めたりもしていますが、肌寒い一日でした。

「変わろうとしているんやな、って、伝わってくるよ。
どうなるのかな、って、見守ってるよ」

と、優しいお客様から言葉をもらいました。


志ばかり高く、気持ちばかり焦り、自分の行為が無駄なように思えて、不安になる。

信じたいことがあるんです。
諦めることはできないけど、自分の力が足りないことが悲しくなる。だけど、信じ続けたい。

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簡単じゃないけど、頑張りたいです。

今日もありがとうございました。




by otomeya | 2019-03-30 19:14 | 2019

2019/03/29

わたくしごとですが、いつか行こうと思っていたお店が閉店します、のアナウンスを見ました。

それまでの月日への謝辞があり、突然の閉店を詫びる言葉が続いた。数時間後には、それまで店舗で使用していた物を譲ります、の発言があった。
10年と少し、店主の最愛の場所として存在し、その場所を愛してくれてありがとう、とのことだった。

千葉雅也さんという、素晴らしくシャープな哲学者の方がいて、なんの気まぐれか、商売についてツイートされた。適当なものを流行りにのせて、そのときの金銭を稼ぐ、中身なんていらない、という風潮に触れ、"昔からの店"に、敬意を表し、"店は出来事である"とツイートされた。

別の文脈で、千葉さんは、上品と下品について呟き、彼にとって下ネタも時に上品であり、売れた、売れないの話は下品だ、みたいなツイートをされた。

そんなこんなで、ぎゅむむぅ、といろいろ考える。

でも、上品でありたい、なんて気持ちもなんか下品だよね、とか、ややこしー人間の極致。
でもでも、それが、乙女屋。
そうじゃないふりできてる気になってるのは、わたし一人よね、くだらないね、乙女屋店主。

でもさー、扱ってるものに関しては、嘘がないし誇れるのにな、売れないことに、責任を感じるよ?

どーしましょうかねぇ、乙女屋。

あ、ちがうの、いいたいことはそんなことじゃない。

今日この日に、この作品たちと私物としてじゃなく、店として、一緒にあれたことは、私にとっての唯一の救いでした。

そしてね、最初の話に戻りますが、私がいつか乙女屋の場所を閉店する時、それまで誰にも相談せず、今日がさいごでした、ありがとう、ということに決めました。

閉店の日を決めたなら、その日に来てくださるだろうかたのお顔が浮かぶ。ありがとう、でも、そんな情けをかけたくない。

最後の日は、わたしの覚悟の日。

きっと、その日は、誰もこない。
わたしは、一人でその現実に向き合おう。
わたしの敗北を誰かに祝われたいなんて思わない。

前向きな閉店ってある。

でも、乙女屋は、わたしにとって、前向きな閉店なんてありえない。敗北だ。だって、わたしは、乙女屋を必要としている、その閉店だ、誰ともわかちあえない。

でも、できれば、そんな日が来なければいいね。

形を変えてでも、乙女屋があり続けられたらいいね。

本当はそれを誰より夢見ています。

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by otomeya | 2019-03-29 18:19 | 2019

2019/03/28

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数日ぶりの営業。
常設展。

通販が少し溜まっているのと、なかなか難航しているとあるプロジェクトと新しいことの準備と、同時に在庫整理。そのまえに、とにかくは、店周辺のゴミ拾いと掃除、薔薇のお世話。読み込みたい資料も溜まっている。

見直す必要がある現状が山積み。
うまくいかないのは、当たり前だと思う。
落ち込む暇はないと思えるくらいには、大人になった。
育ててくれたのは、乙女屋の周辺の皆様です、感謝。

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常設展のひそかなテーマは、イースター。
春分の日は、過ぎたから、いよいよその日が待ちどおしい。

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本日はwebshopにイースターの絵葉書を更新しました。
どれも、静かな愛らしさがある絵柄ばかり。

なにに使うかというと、自分の目と心に優しさを補充するように。
お気に入りだけを集めた古い絵葉書を、繰り返し見つめては、自分の気持ちを見つめなおすために。

個人的に好きな気持ちは変わらないけれど、販売として関わるのは、このイースターを区切りに、しばらくお休みする予定です。

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お気に入りを見つけていただけたら嬉しいです。




by otomeya | 2019-03-28 18:09 | 2019

2019/03/24

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常設展。
うれしい来客あり、納品あり、やるべき業務あり。

「諦める」と、「明らかにする」は、語源が同じ、とう説を見た。

お洋服が好きだったし、本が好き。
手芸材料を見て空想する時間が好きで、紙雑貨の微細な違いに、いちいち心をときめいていた。

でも、なにもかもを仕事にはできなかった。

事に仕える、ということは、そんな生半可なことではなくて、あれこれなにかとかかるもので。

好きは、好きのままでいい。
それとは別に、自分は何に仕えるのか?
わたしには選択する必要が出てきて、選択を続けて、毎日を過ごしている。

昨日は、譲れないものはなんですか?という、ふいうちの問いかけに、数名で話し合った。

実は、わたしはすぐに思い浮かばなかった。
二年前まであったけど、もうそれは果たしたから。

今日、ふと思ったのは、わたしが気になるのは、譲れないものじゃなくて、信じてるもの、かなぁ。

なにを信じていますか?

というのが、自問自答することが多い。

わたしは、なにを信じているの?

ということ。

あとは、山本じんさんにいわれた、

なにをみようとしているの??

という言葉も、繰り返すなぁ。

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繰り返し、繰り返し、問い直して、選び続ける。

諦め続けたことで、明らかにして、見たいものへの解像度をあげよう。

残された時間が、いつまでもあるなんて、思わないで。





by otomeya | 2019-03-24 20:06 | 2019