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乙女屋のオーナールーム

乙女屋HPに、
オーナールームとゆう私の強い思いやこだわり、
時にはどうでもいい愚痴みたいなもんまで込みのフリーページがあります。

あくまで雑貨屋というスタンスを大切にしたいのと、
変に自分の文章をもったいなぶったりしたくなくて、
バックナンバーというか、昔の文章は今まで一切、残してきませんでした。

が、実は自分自身が「この気持ちを忘れたくないな」という文章が時々あって、
応、こっそりしまってあったものがあります。

乙女屋もこの九月で丸四年になりますから、
最近になって出会った方々は、見る機会がなかった文章だと思います。
せっかくブログ始めて見たので、この機会にもう一度、日の目を見せてあげてもいいかなぁ。
という文章です。

よければ読んでやってください。
# by otomeya | 2005-08-08 10:53 | HPバックナンバー

幻の少女時代

かわいいもの、甘くて。
だけど甘いだけじゃなくて甘酸っぱいようなもの。

金子国義さんが言うところの
「なつかしいもの、やさしいもの、しかし、ただそれだけでなく、その中心に悲しみのようなもの、生きることの悲しみのよあなものが混じっている、そういうものが好きだ」(The西洋骨董*読売新聞社)

不精ながら、私もそういうものが好きである。

ただし、私の場合はそのなつかしさが、必ずしも私の記憶や体験の中にあるからなつかしいかというと、悲しいかな必ずしもそうではない。

あるだけで世界の空気が変わるようなお洋服だったりティーカップだったり、
お人形だったり古いレースだったり。
好きじゃない人にとっては、ただの汚いものなのに、ぼろぼろに変色した毛皮のテディベア。

私が好きなものは、そんなもの。

よい趣味をお持ちの方は、そもそも育った環境が素敵で、
ばあさまの大切にしていたお人形を譲り受けたことから、お人形が好きになった、
とか、
ご実家の蔵に眠っていた古布を利用しようと思って...。
幼い頃にもらったレェスのドレスが忘れられなくて...

なんて、そういう品々との思い出を聞かせてもらうとなんとも羨ましい。

私はごくしかし、普通の家庭で育ち、多感な少女の時代に、少女の為の品々に出会う機会はなかった。
今になって何の役に立たなくて、しかも価値だって対してないようなくたくたになった古い別珍りぼんや、古いお花のコサージュ、レェスのハンカチや古いドレスの切れ端を、大切に眺めたりしてなつかしがったりしている。

一体何がなつかしいというのだろう?
私に、そんな品々との思い出はないはずなのに!

古いレースのハンカチをうっとり見つめながらひとりで好きな音楽に浸るとき、
そこに時間や場所や個性は存在しない。
私という人間の存在もこえて、美しいものにひたりきってる。
そのとき、きっと私はただの「少女」。
アンティックのポストカードに閉じ込められた「少女」のように、
何も持たず、幻の、妄想の、架空の時間を生きている。

生きていくなかで、夢を持っていたら持っていた分だけ、
人はどうしても傷ついて場合によってはずるさも覚えてしまう。
だけど、傷ついたことのある私だからこそ、汚れたレースのハンカチを、
くたくたにつかれたテディベアを大切に思うのかもしれない。
大切に思った分だけ、それらは私に、束の間の夢を見せてくれるのだろう。
傷ついたって、悲しくたって、夢を大切に現実を生きる。
そんなことを考えた一日でした
# by otomeya | 2005-08-04 10:18 | 乙女文学

「クラシック」追悼   ~倉本 潤 氏~

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「クラシック」追悼

マッチのラベルにもなっていた
女性のプロフィルの模写は
誰の画だったのか

五拾円のコーヒーと
四拾円のピースと
拾円の電車賃で
半日が過ぎていった

カビとクレオソート 重油と
トイレのかすかな臭い
摺りきれたLP

すでに子どもではなく
大人とは認められない日々
友情と新しい上着と
女の愛が欲しかった

中野「クラシック」
老いた扉を開き
かなうことなら もう一度
あの黒板に 無限旋律を
書き込みたかった

           倉本 潤
# by otomeya | 2005-08-02 17:06 | 失われし場所

失われし場所と時間

先日、約二年振りに東京の喫茶店を巡る旅をしてきました。
時間の流れを忘れさせてくれる喫茶店は、
二年ぶりでもそのままにあるのが当然だと思っていました。
しかし、それはただの浅はかな夢でした。

お江戸ならではの神保町「李白」は、お店の趣向を変え、ジャズ喫茶「きっさこ」となり、
中野の「クラシック」は店主様の人生とともにお店を閉じられていました。

クラシック閉店は事前に聞いていましたが、
どうしても信じられなくて閉店してしまった「クラシック」の前まで行ってみました。

一月末で閉店した店には、主人がいないのをいいことにスプレーで意味のない落書きがされてある。
歩きながら食べたマクドナルドのゴミや空き缶もたくさん投げられてゴミ山までできている

哀しさや残念さではなく、なんだかわからない情けなさが込み上げてきて言葉がでない。

大好きだった窓についていた木枠も姿をけしている。
扉の横のガラスから中をのぞくと、二年前そのままの手書きのtoiletの文字やリクエスト曲を書き込む黒板がみえるのに。

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扉には、閉店の言葉と現在、クラシックを管理している法律事務所の連絡先が書いてある。
そのしたには、持って帰れるようになった紙がファイルにいれてあるから、
手にとって、そこに書かれている詩を読んだ。

何も変わらないまま手の届きそうな店内がみえるのに、
クラシックは戻ってこないよと冷酷に嘲笑うようなゴミの山と落書きの前で、
詩を読んで初めて、クラシックがなくなってしまったことの実感がわいて涙が溢れてきた。

溢れてきた涙で、クラシックを失ってしまった喪失感を埋めることができるはずもなく、
からっぽになった心のままで、店をあとにした。
立ち去るときには、クラシックがもう化石のように見えて、心の中で合掌した。

本来ならば、乙女屋のHPにある東京喫茶案内と題したページを新しい情報に切り替えるべきなのですが、
私がすごしたあの店でのひとときをせめて乙女屋サイトにだけでも遺しておきたい。
失われた場所と時間はもう二度と戻らず、
今あるお店でさえ、いつまでもあるという保障はない。
ならば、せめて乙女屋の喫茶案内のページだけでも時間を止めたい。
そう思って、乙女屋のサイトの案内ページの更新はやめました。
明日は、クラシックでいただいた、詩を紹介したいと思います。
すぐにでもかけつけたくても、どうしてもいけない、
全国のクラシックFANのためになると
思っています。
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# by otomeya | 2005-08-01 17:05 | 失われし場所

乙女屋店主めずらしくやる気

昨日、久しぶりに大幅な商品入荷を成し遂げました。
成し遂げましたって・・・・・。
やって当然のことをなぜ、そんなに大層に扱うのか。
と自分でも思うのですが、まぁとにかく成し遂げたのです。
しかも、商品、ぜぇぇんぶ♪めっちゃお気に入りなのです。

そしたら、あらお嬢さん、聞いてくださいよ。
さっそく、何件ものご注文&お問い合わせをいただいてしまいました。
感動で泣けてきます。
しかも、とてもありがたいメッセージや、
いつもおなじみの顧客様からもお褒めをいただいてしまいました。
はっきりいって、売り上げボウズの日だって、
多々・・・・・あるものですから、
それはそれはうれしいったらありゃしない。

前から、もっとめるまがだしたり、
商品カートつけたりしなさいよ、
と友人だけでなく、いろいろな企業サイトにも、
誘っていただけたりして、
それはそれでうれしいのだけど、
ちんたら、お客様と会話するかのごとく、
注文メールにメッセージをつけて交換するのが好きなの、
とてれてれとやっているわけですが、
こりゃぁ、ちょっと、がんばったらもっと楽しい出会いやら、
私もほしいあの商品の入荷もじつげんするかしら?
なんて思ってしまう始末。

はい、ようは、調子にのってるわけです。
たった数件のご注文で。
でもねぇ・・・・・。
あんな、バナーさえおいてないサイトを探してくださって、
あんなアナログ感の強い、しかも偏った趣味のサイトに、
ご注文いただけるだけでもすごいと思うんですよ。
だって、あなた、ねぇ・・・・・。
と、誰にともなくつぶやいてみます。
とにかくうれしいのです、
で、がんばろうかな。
と思って、少しでも活性化させていこうと思って、
ブログなるものを、こうして立ち上げてみたんでやんす。

おかりするこのエキサイトのマイページに
自分のサイトの画像さえ乗せられないアナログな女のサイトですが、
(そうなんですよ、なんででしょうか?わっかんないな~~)
乙女屋は今日も、がんばってます。
今日は・・・・・。
にならないように・・・・・ね。
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# by otomeya | 2005-07-29 14:49 | 商品入荷関連